君たちはどう生きるか (岩波文庫 青 158-1)

「神半期1位！」「名作中の名作」と絶賛されている、「人生で1度は読んでおきたい本」と紹介されています。1937年に出版された児童文学ですが、時代や世代を超えて「人生の教科書」と言える一冊だとか。宮崎駿監督の映画とは全くの別物で、小説はとても具体性があって理解しやすい内容なので安心して読めるそうです。

主人公は15歳の中学生コペル君。彼の日々の気づきや体験に対し、叔父さんがノートでメッセージを伝えるという書簡体小説の形式で物語は進みます。この叔父さんの言葉が情熱と教養にあふれていて素敵で、未来の宝である少年に真摯に向き合う深い愛情が詰まっているとのこと。特に、コペル君の体験に対するおじさんのフォローは最高！だそうです。

• •物語の力で心に染み込む: 普遍的な人生観も、コペル君のリアルな日常を通して描かれるため、いつの間にか自分のものになっている感覚があるとか。一般的な自己啓発書とは心の染み込み方が一線を画すと紹介されています。
• •普遍的な問いへのヒント: 社会の構造、人間の結びつき、真に立派な人間とは何か、といった問いに対し、「自分の体験から出発して正直に考えていけ」という核心的なメッセージと共に、自分なりの答えを探すヒントを与えてくれます。
• •「俯瞰力」を養う: 自己中心的な視点を乗り越え、物事をより大きな文脈で捉える「俯瞰力」の重要性に気づかされるそう。
• •知の世界の豊かさを知る: 文学、歴史、科学といった分野の知識が有機的に結びつく面白さが描かれており、「大人になって使わない勉強なんてしなくちゃいけないの？」という問いへの答えも詰まっているとのこと。

岩波文庫特有の文字の小ささで難しそうに見えますが、内容はとっても読みやすいそうです。短い章で区切られ、言葉も平易で、所々に挿し絵も入っているため、読書が苦手な人でも楽しめる工夫がされています。

子供はもちろん、様々な経験を積んだ大人だからこそ深く共感できる部分も多く、「自分にとっては財産になった」一冊だとか。「最近、漠然と生きてる感じがするな」と感じる人に、ぜひ手に取ってみてほしいと紹介されています。