
財産消滅: 老後の過酷な現実と財産を守る10の対策 (ポプラ新書 お 13-1)
【ベストセラー】「財産消滅」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】
本要約チャンネル【毎日9時更新】さんが紹介
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老後の資産や貯蓄を巡るトラブルが続出しているという、過酷な現実が紹介されています。親や配偶者のお金にも関わらず、口座凍結や契約不能によって家族の財産を動かせない事態が多発しているそうです。
その最大の原因は認知症高齢者の増加にあり、厚生労働省のデータによると2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると推計されているだとか。せっかく貯めた大切なお金が消滅してしまう、そんなやりきれない事態は誰にでも起こりうると警鐘が鳴らされています。
親の財産を子供は管理できない日本の現実
動画内で紹介されたエピソードでは、父親が認知症になったことで銀行口座からリフォーム代金を引き出せず、途方に暮れてしまう男性の話が語られています。金融機関は詐欺やトラブル防止のため本人確認を非常に厳格に行っており、本人の意思確認ができないと判断されると、たとえ家族であっても取引が停止される可能性があるそうです。
このような場合の最後の砦として成年後見制度がありますが、これにも多くの課題があると紹介されています。
- •申し立てをしても、子供などの親族ではなく、司法書士や弁護士といった第三者が後見人に選ばれるケースが8割以上を占めるという現実があるそう。
- •一度後見人になると、本人が亡くなるまで辞めることはできず、裁判所への定期的な財産報告など、多岐にわたる仕事が求められるとのことです。
あなたの財産を守るための10の対策
こうした「財産消滅」のリスクから自分や家族を守るため、必ず準備しておくべき10の具体的な対策が紹介されています。
- •健康寿命を伸ばすことが、財産消滅に対する根本的な対策だと説明されています。適度な運動やバランスの取れた食事を心がけ、まずは健康第一で生活することが重要だとか。
- •元気なうちに、自分の資産をまとめた財産目録や遺言書を作成しておくことが、スムーズな相続につながるとのことです。
- •自分の意思で信頼できる人を後見人に指定できる「任意後見」制度や、より柔軟な財産管理が可能な「家族信託」の利用を元気なうちから検討しておくべきだと紹介されています。
- •地域の包括支援センターやケアマネージャーと連携し、法律・医療・介護といった多方面からアプローチできる体制を整えておくことが、いざという時の助けになるそうです。
認知症になってからでは遅い、という厳しい現実が語られています。自分や家族の大切な財産を守るため、元気なうちから正しい知識を身につけ、具体的な対策を講じることの重要性がわかる一冊として紹介されています。
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