妻のトリセツ (講談社+α新書)

妻のトリセツ (講談社+α新書)

NAKATA UNIVERSITY
【妻・彼女のトリセツ②女性脳と男性脳】男性に訪れる日常のピンチとその攻略法とは?

NAKATA UNIVERSITY さんが紹介

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なぜパートナーは過去の話を何度も蒸し返すのか、その謎は男女の脳の仕組みの違いにあると紹介されています。女性の脳は、トラブルに対処するため、感情というタグが付いた過去の辛い記憶を一度にすべて引き出す仕組みになっているそうです。そのため、一度積み上がった「前科」は、謝っても完全には無くならないのだとか。

この本では、そうした男女の違いを前提とした上で、日常に潜む様々な「ピンチ」を乗り越えるための具体的な方法が解説されています。

  • 妊娠・出産・授乳期
    • 最も取り返しのつかないミスが蓄積しやすい、人生最大の「緊急事態」だそうです。この約2年半は「最優先・全集中・全肯定の呼吸」で乗り切る必要があると説明されています。
  • 記念日
    • 最大のチャンスであり最大のピンチ!」だそうです。サプライズよりも、豪華なディナーなどを1ヶ月前に予告することが重要だとか。女性はその日を心待ちにし、想像して味わうことができるからだそうです。
  • 家事
    • ゴミ出しのような目に見える家事だけでなく、男性が気づきにくい「名もなき家事」が無数に存在すると指摘されています。完璧に手伝うのが難しくても、まずはその大変さを理解し、「3時間に1回ねぎらう」くらいの気持ちで感謝を伝えることが大切だそうです。
  • 買い物
    • スペックを比較検討したい男性脳に対し、女性は「ときめき」というインスピレーションで物を選ぶそうです。その直感を尊重し、求められた時だけコンシェルジュのように情報を提供するのが良い関係を築くコツだとか。
  • 出張
    • 「東京バナナでいいから」と言われるお土産は、「出張先でもあなたのことを考えていたよ」という愛の証であり、アリバイ工作なのだそうです。
  • 夫の実家への帰省
    • 妻はアウェイの地で姑との関係に強いストレスを感じているため、夫は「絶対に妻をえこひいき」し、母親ではなく妻の弁護に徹するべきだと紹介されています。

これらの行動の根底にあるのは、女性の「共感してほしい、察してほしい、労ってほしい」という三大欲求です。ナンバーワンを目指す男性とは違い、女性は「もともと特別なOnly one」として、特別扱いされることを望んでいるのだとか。

しかし、これらのミッションを全てクリアしても、女性のストレスがゼロになるわけではなく、半減するだけだそうです。最終的に求められているのは、溜まったストレスが爆発した時に、それを丸ごと受け止めること。「理不尽こそ愛」であり、ノーガードで全てを受け止めるスマイルこそが、本当のヒーローの姿だと語られています。

すれ違いが起こるのは愛情がないからではなく、単に「ルールを全く知らなかった」だけなのかもしれない、と気づかせてくれる一冊のようです。

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