自分の中に毒を持て<新装版> (青春文庫)

芸術や文化に興味がある方はもちろん、自信が持てない、人から嫌われたり誤解されたりするのが怖い、退屈な日常を抜け出したいと悩んでいる方に、ぜひ手に取っていただきたい一冊として紹介されています。

本書では、多くの人が抱く孤独のイメージを覆し、孤独とは「人間全体の運命を背負い込むと決意すること」であり、人間が最も人間的になれる瞬間だと述べられているそうです。

魅力的な人生を送るための、常識を覆すような心構えがいくつも紹介されています。

• •謙虚さを捨てる: 相手に利用されるための謙虚さではなく、自分がどうしたいか、どうありたいかを積極的に打ち出すべきだとされています。
• •自分の可能性に蓋をしない: 「自分なんてダメだ」と安易に決めつけるのはむしろ傲慢であり、あえて危険な道にこそ賭けなければならないと強調されています。
• •人生を代用品で済ませない: 他人の人生に乗っかったり、夢を子どもに託したりするのではなく、制約や抵抗がある時こそ、生身の自分で生きがいを貫くべきだと訴えられています。

また、挑戦をためらわせる「未熟さ」や「年齢」といった壁を乗り越えるための、力強いメッセージが込められているとか。

• •未熟であることはマイナスではなく、むしろ大きな可能性を秘めていると考えられています。完璧主義を捨て、未熟な主人公として生きることから本当の人生が始まると説明されています。
• •精神的な老化は、挑戦を諦めた瞬間から始まるとされています。年齢や老いを理由に人生に区切りをつけるのではなく、自分の命のリズムで生きることが若さの秘訣だそうです。
• •人からどう思われるかではなく、自分が何をやりたいかが全てであり、誤解されることは恐れる必要がないどころか、世間の色に染まっていない純粋さの証であると述べられています。

芸術とは、絵を描いたり歌を歌ったりすることだけではなく、「ただひたすら人間的に生きること、それ自体が本当の芸術」だと定義されています。人生という舞台で、自分だけのドラマを創造していくことの重要性が説かれている一冊だそうです。