スマホ脳の処方箋

スマホ依存が原因で起こる、原因不明の体調不良に悩む人へ向けた一冊として紹介されています。集中力や記憶力の低下、イライラ、肩こり、睡眠障害、さらにはうつ病やスマホ認知症といった深刻な問題は、スマホによる「脳疲労」が原因であると解説されているそうです。

特に、これまでは高齢者が中心だった物忘れ外来に、スマホが原因の物忘れで受診する30代から50代の患者さんが急増しているという事実に警鐘が鳴らされています。

本書は、スマホを「悪」と見なして生活から追放するのではなく、その利便性を享受しながらも、心身に悪影響が出ないようにスマホと上手に付き合うための具体的な方法を提案しているのだとか。スマホ依存は生活習慣病のようなものであり、日々の習慣を見直すことで改善できると説明されています。

スマホ脳から抜け出し、脳疲労を取り除くための具体的な処方箋として、以下の5つが挙げられています。

• •ぼんやりタイムを設け、脳を省エネモードにする「デフォルトモードネットワーク」を起動させる
• •ネット上のコントロールできない情報に心を悩ませず、程よい距離感を保つ
• •公園での日光浴など、自然を感じることで脳内物質「セロトニン」の分泌を促す
• •動物や植物と触れ合うことで、脳の疲れを癒す
• •ネット検索だけでなく、実際に街に出て偶然の発見（セレンディピティ）を楽しむ

スマホが手放せないけれど、なんとなく不調を感じている…という方は、この本で紹介されている医学的根拠に基づいた対策を取り入れることで、脳の疲れを解消するヒントが得られるそうです。