幸福の意外な正体 ~なぜ私たちは「幸せ」を求めるのか

「幸せとは何か」「どうすれば幸せになれるのか」という普遍的な問いに、最新の心理学研究に基づいた科学的エビデンスで答えてくれる一冊として紹介されています。今最も真実に近い幸福論とも言える、非常に興味深い内容が盛り沢山だとか。

本書では、幸福に関する最新情報が、具体的な研究を交えて解説されているそう。

• •不幸になりやすい人の意外な特徴：「不安を感じにくい男性」の方が実は幸福度が低いことや、結婚は順風満々な場合に限り幸福度を高める「幸福のギャンブル」であることなどが統計から示されているそうです。
• •目から鱗が落ちまくる幸福学：「幸福は遺伝する」という、一覧性ソーセージの研究から導き出された衝撃の事実や、所得が増えるほど理想も高くなり、かえって幸福が遠のいてしまうメカニズムが明らかにされています。
• •誰でも確実に幸せになれる具体的な方法：うつ病治療にも用いられる「外行動トレーニング」や、「収入よりも社会的地位や自主性を優先すべき」といった、日々の選択に役立つヒントが紹介されています。さらには「陽気でイケイケのパリピを目指す」というユニークな提案や、最終手段としての「幸せになれる薬」についても解説されているとのことです。

私たち人間は、他人との比較で価値が決まる「地位財」を追い求めがちですが、それでは決して幸福にはなれないと指摘されています。また、幸福度は人生そのものよりも「今この瞬間の気分」に大きく左右されるという話は、日々の過ごし方を見直すきっかけになりそう。
幸福を何か偉大なものではなく、日常に転がっているちょっとしたものと捉え直すことで、幸せへの第一歩を踏み出せるのかもしれません。