
未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書 2431)
【要約】未来の年表 人口減少日本でこれから起きること【河合雅司】
フェルミ漫画大学さんが紹介
おすすめコメント
人口が減少する日本で、これから何が起こるのかを具体的に教えてくれる本として紹介されています。
日本が抱える「出生率の減少」「高齢者の激増」「働く人の減少」、そしてこれらが絡み合って起こる「人口の減少」という4つの問題について、未来に起こりうる出来事を年表形式で正確に知ることができるそうです。
この本で語られている、衝撃的な未来予測の一部がこちらです。
- •2022年:結婚しない男女やパートナーに先立たれる高齢者の増加で、1人暮らし社会が本格化する。
- •2025年:高齢者が増えることで認知症患者が730万人に達し、介護保険料の負担増や介護スタッフ不足といった問題が深刻になる可能性があるそう。
- •2030年:仕事の少ない地方から都心へ人が流出し、地方から人と店が消える。コンビニやスーパー、銀行、老人ホームなどが人手不足や収益悪化で営業できなくなる事態も予測されるとか。
- •2033年:人口が減るスピードの方が速いため、東京ですら空き家が目立ち始め、全国の住宅の3戸に1戸が空き家になると資産されています。
- •2035年:男性の3人に1人、女性の5人に1人が生涯結婚しないという「未婚大国」が誕生するだとか。
- •2042年:高齢者数がピークに達する一方で働き手が激減し、多くの企業が深刻な人材不足に悩むようになるとのこと。
さらに、こうした「国家の非常事態」ともいえる状況を乗り切るための、大胆な対処法も提言されているそうです。
- •労働力不足を補うため、75歳まで働くのが当たり前の社会にする
- •労働力を有効活用するため、過剰なサービスや24時間営業をやめる
- •世界で勝てる得意分野(グローバル企業)に優秀な人材を集中させる
- •インフラコストを抑えるため、人が住むエリアと住まないエリアを明確に分ける
- •少子化対策としてお見合いを復活させ、第3子以降に1000万円を給付する
日本の未来がお先真っ暗に感じてしまうかもしれませんが、こうした厳しい現実を正確に知ることが、未来を乗り切るための第一歩になる、と紹介されています。
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。