（文庫）世界一たのしくてためになる「幸せ」の授業 (サンマーク文庫 ひ 3-2)

「成功しなければ幸せになれない」「お金持ちにならないと幸せになれない」といった、多くの人が抱く幸せに対する誤解を解き、本当の幸せに気づくためのヒントが詰まった一冊として紹介されています。

幸福度は、出来事そのものではなく、それをどう受け止めるかという「解釈」で大きく変わるそうです。
例えば、コップに半分の水を「半分しかない」と捉えるか「半分もある」と捉えるかで幸不幸が分かれるように、日常にあるささやかな幸せに気づくことが何よりも大切だと説明されています。
「幸せはなるものではなく、あるものであり、自分自身で気づくもの」という言葉が印象的だとか。

この本では、幸せな人生を歩むための具体的な考え方が多数紹介されています。

• •嫌な人や苦手な人は、自分を磨き高めてくれる「逆風担当」の存在と捉えることで、感謝の対象に変わるそうです。
• •悲しみや不安といったネガティブな感情は、人生に必要な「ブレーキ」であり、自分を守り、成長させてくれる大切なものだとされています。
• •星座のように、事実がどうであれ、星と星をつなげて楽しむ感覚で人生をゲームのように解釈することで、退屈な日常から解放されると紹介されています。
• •凡人が夢を叶えるには、お手本となる人を見つけ、その行動や習慣を真似する「モデリング」が最も効果的だとか。

また、「生き物が生まれてくる確率は、1億円の宝くじが100万回連続で当たるのと同じ」という話も引用されており、自分自身が「奇跡の人」であると気づかせてくれるそうです。この事実に気づけば、どんな困難にも自信を持って挑戦できるようになると説明されています。

目の前にある当たり前の日常が、誰かにとっては奇跡のような体験かもしれない。本書を読むことで、そんな視点を手に入れ、自分の意思で人生の幸福度を高めていくことができるようになると紹介されています。