
沈黙の春 (新潮文庫)
【名著】センス・オブ・ワンダー|カーソン 退屈な毎日に、終止符を。~豊かな人生を送るために、本当に必要なモノとは?~
アバタローさんが紹介
おすすめコメント
自然環境を破壊し、人体に害をなす科学薬品の過剰使用に警鐘を鳴らし、世界に衝撃を与えた一冊として紹介されています。
出版当時は化学業界などから猛烈な批判を浴びながらも全米で大論争を巻き起こし、多くの人々が環境意識に目覚め、エコロジー運動が大きく発展するきっかけになったそうです。
難解な専門用語を避け、誰にでも理解しやすい物語形式で問題提起がされているのが特徴だとか。
- •ある町で鳥や動物、そして人間までもが次々と死んでいくが、それは魔法や敵襲ではなく、人間が自ら招いた災いだった、という衝撃的な寓話から始まります。
- •DDTをはじめとする化学薬品の毒性や、それが食物連鎖を通じて生物濃縮されていく過程を解説しているとのこと。
- •水源に流れ込んだ化学物質がプランクトンから小魚、そして大きな魚へと移るにつれて濃度が高まり、食物連鎖の終点にいる人類に絶望的な被害が及ぶと警告しています。
この本は、当時のアメリカ大統領ジョン・F・ケネディをも動かし、調査の結果、アメリカでDDTの使用が全面的に禁止され、その動きは他の国々にも広がっていったと説明されています。
なぜこれほど大きな問題を未然に防げなかったのか、その理由を「自分たちが生きていくのに何が大切であるかを忘れてしまった」からだと指摘し、「無関心」こそがより大きな危険を招く可能性を訴えているそうです。
「人間の最大の敵は姿を表さずじわじわと忍び寄ってくる」という言葉が引用され、環境問題について深く考えるきっかけを与えてくれる一冊のようです。
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