泣きたい日の人生相談 (講談社現代新書)

将来の不安や対人関係の悩みで泣きたくなってしまう日に、そこから立ち直るための素晴らしい秘訣が詰まった一冊として紹介されています。

将来の不安を消す「今ここの幸福論」

お金も目標もなくても幸福になれる考え方が示されています。

• 人生の目標はなくてもいい:

  • •社会的成功と個人的な幸福は全くの別物とされています。社会の基準で測られる「成功」を追い求めなくても、自分自身の尺度で「幸福」であることは可能だそうです。
  • •幸福は「今」しか存在しないため、夢中になれるものがなくても、日々のほんのちょっとしたところに幸福が転がっているかもしれないと述べられています。

• 不安を消して前に進むには:

  • •不安の対象は明確でなく、漠然としているもの。不安に囚われると、課題の解決をためらって優柔不斷になってしまうとされています。
  • •不安を解消するためには、とにかく行動することが大切だそうです。たとえ結果が出なくても、行動した過程そのものが心に蓄積され、再挑戦の糧になると紹介されています。

• 人生は「旅」である:

  • •人生は目的地を目指すものではなく、常に「過程」である「旅」のようなものだとされています。
  • •今この瞬間こそが本番であり、未来のための準備期間ではないため、未来のために「今」を我慢して切り詰める必要はないそうです。

人間関係の悩みを解決する「令和の人生論」

対人関係のストレスを乗り越え、自分1人で生きていくためのヒントも満載です。

• 他人にイライラする時の対処法:

  • •他人を変えることは絶対にできないという事実を再認識することがおすすめされています。
  • •怒りは人と人を引き離す感情であり、相手を変えようとするほど関係がこじれてしまうそうです。
  • •イライラを解消するには、相手の行動を見ないようにするなど、物理的に距離を取ることが有効だと述べられています。

• パートナーと良好な関係を築くには:

  • •長く付き合うと生じる「慣れ」が問題だと指摘されています。
  • •「この人と会うのは今日が初めて」という気持ちで接し、愛を更新していく努力が不可欠だそうです。相手への思いやりを持ち、自分が相手に何ができるかを考えることが大切だと紹介されています。

• 1人の人生を楽しむ極上の習慣:

  • •独身であることもまた、素晴らしい生き方だとされています。
  • •自分を好きになれない時は、他者からの評価と自分の価値は全く別物であることを知ることが重要だそうです。
  • •自分の行動が共同体にとって有益だと感じる時、つまり「他者貢献」をしている時に自分の価値を感じられると述べられています。電車で席を譲るような、ほんの少しの社会貢献から始めてみることが提案されています。