天才はディープ・プラクティスと1万時間の法則でつくられる ミエリン増強で脅威の成長率 (フェニックスシリーズ)

天才はディープ・プラクティスと1万時間の法則でつくられる ミエリン増強で脅威の成長率 (フェニックスシリーズ)

「天才」が意図せずに行っているという「ディープ・プラクティス」について、その驚くべき効果と具体的な方法が紹介されています。この練習法を身につければ、スキル習得のスピードが通常の10倍にもなり、10時間かかるスキルがわずか1時間で済むようになる可能性があると説明されていました！

その鍵となるのが、あらゆるスキル習得に共通する「ミエリン」という神経系の絶縁体の存在だそうです。

• •ミエリンは神経繊維を覆い、電気信号をより強く、より早くすることができる。
• •このミエリンが増えるほど、勉強、スポーツ、音楽など、あらゆるスキルをより速く学習できるようになるとのこと。
• •そして、このミエリンを効率的に増やすための学習方法こそが「ディープ・プラクティス」だと紹介されています。

ディープ・プラクティスのやり方とルール

ディープ・プラクティスとは、結論として「自分の能力よりもやや上のレベルで練習をして、ミスを重ねること」だそうです。練習量よりも、じっくりとミスを犯し、それを修正する状況を経験することが、スキルを飛躍的に上達させると説明されています。

この練習法を実践するためには、3つのルールがあると紹介されていました。

• •1. チャンクアップ
  まず全体像を把握し、学習したいことを細かい塊（チャンク）に分け、時間をかけてゆっくりと一つずつ練習していく方法が効果的だとか。
• •2. 繰り返す
  闇雲に数をこなすのではなく、例えば素振り20回でも「一振りごとにミスを考えて修正する」といった質の高い練習が重要だと紹介されています。天才と言われる人でも、この集中した練習には1日に3〜5時間の限界があるそうです。
• •3. 感覚を身につける
  練習中に「繋がる」「緊張」「覚醒する」といった感覚があれば、ディープ・プラクティスがうまくできている証拠とのこと。

「このディープ・プラクティスを知らないだけでかなり損」とまで言われるほど、強力な学習法が解説されています。
今後、新しいスキルを効率的に身につけたい時に、その「仕組み」を作るためにさらに深く理解する必要があるため、この本を読むことがおすすめされていました。