
どくろ杯 (中公文庫 か 18-7)
【お悩み相談】「愛という言葉が日本人を不幸にしている」「恋愛は両思いである必要はない」恋愛や結婚の悩みに肉乃小路ニクヨ × 岩井志麻子が回答!人間同士が惹かれ合う本質的な理由(第2回/全2回)
flier 公式チャンネルさんが紹介
おすすめコメント
愛に対する考え方に影響を受けた一冊として紹介されています。
詩人・金子光春先生による、妻・みちよさんとの関係性を描いた3部作の1作目だそうです。
この物語では、非常にユニークな夫婦の形が描かれています。
- •妻のみちよさんは結婚後も常に恋人がいる奔放な女性で、夫の金子先生はそれに苦悩し、怒り、悲しみながらも、どこかで喜んでいる様子が描かれているとか。
- •その関係性は「元祖寝取られ」とも評されています。
- •妻が本気で別の男性のもとへ去ってしまうかもしれないという危機感を覚えた金子先生は、彼女を連れて放浪の旅に出るそう。
- •「他の男のことを思っている女と一緒にいる時ぐらい楽しいことはない」といった、刺激的で倒錯した心情も語られているだとか。
この二人の関係は、単純な「愛」という言葉では説明できないものだったと考察されています。それは「執着」だったのかもしれず、憎しみや苦悩といった刺激があるからこそ、二人の間の甘さが引き立ったのではないか、という見方も。
また、二人とも作家であったことから、お互いが創作意欲をかき立てる「ネタ」のような存在であり、「ネタの奴隷」だったのではないかとも語られています。
愛や夫婦、執着といった複雑な感情について、深く考えさせられる一冊としておすすめされています。
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