Dr.白澤の アルツハイマー革命 ボケた脳がよみがえる

アルツハイマー病治療の常識を根本から覆す、画期的な治療法「リコード法」について解説された一冊として紹介されています。認知症は一度かかると治らないとされてきましたが、その原因を正しく理解し、対策することで予防や改善が期待できるとのことです。

アルツハイマー病の主な原因は、「炎症」「栄養不足」「毒物の摂取」という3つの要因に分類できると説明されています。これらの根本原因にアプローチするため、日々の食事が何よりも重要だそうです。

特に、認知症対策の鍵として「ケトン体」の活用が挙げられています。ケトン体は、ブドウ糖が枯渇した後に脂肪から作られるエネルギー源で、強い抗酸化作用を持ち、認知機能アップにもつながる見方になってくれる物質だとか。

体内でこのケトン体を作り出す状態（ケトジェニックな状態）を保つための、非常に手軽な方法も紹介されています。

• •毎朝飲む一杯のコーヒーに、大さじ一杯のココナッツオイルを加えるだけ！
• •ココナッツオイルに豊富に含まれる中鎖脂肪酸が、ケトン体の合成を促してくれるそうです。
• •これにプチ断食を組み合わせることで、さらに効果が高まるとのことです。

本書では、アルツハイマー病を予防・改善するための具体的な食事法が詳しく解説されています。

避けるべき食品

• •糖質: 白米、パン、麺類などの炭水化物や糖類は、体内で炎症を引き起こすAGEsを生成するため、控えるべきとされています。特にグルテンを含む小麦製品は要注意だそうです。
• •加工食品: 添加物は人体にとって異物であり、長年の蓄積が健康リスクにつながる可能性があるとのことです。

積極的に摂りたい食品

• 慢性炎症対策（オメガ3系脂肪酸）:
  • •サバやイワシなどの青魚、鮭、オメガ3が豊富な牧草牛（グラスフェッドビーフ）がおすすめされています。
• 解毒作用のある野菜:
  • •香菜（パクチー）は「最強のデトックス野菜！」と紹介されています。
  • •その他、ブロッコリー、キャベツ、クレソン、ルッコラなども解毒作用が強く、積極的に摂りたい野菜だそうです。
• 腸内環境を整える食材:
  • •発酵食品（納豆、味噌、漬物など）、傷ついた腸粘膜を修復するボーンブロス、善玉菌のエサとなる玉ねぎが効果的とのことです。

認知症の原因物質は40代から脳に溜まり始めるため、症状が出てからでは手遅れになる可能性も指摘されています。「まだ大丈夫」と思わず、早期から生活習慣を見直すことが何より大切だと紹介されています。