老い 上 (新装版)

老い 上 (新装版)

アバタロー
【名著】老い|ボーヴォワール 老後「不幸になる人」「幸せになる人」の決定的な違いとは?

アバタローさんが紹介

おすすめコメント

決して目をそらすことのできない「老い」という現実とどう向き合えば良いのか、そして豊かな老年を迎えるにはどのような準備や心構えが必要なのかを問いかける一冊として紹介されています。
特に、以下のような方に手に取っていただきたい一冊だそうです。

  • 自分の欲求や望みを我慢して生きてきた方
  • 最近、体力や気力の衰えを感じている方
  • いつも時間がないと嘆いている方
  • 幸せな老年を迎えるためのヒントを探している方

本書では、「美しい老年の迎え方」や「精神的苦痛を抑える方法」などのテーマに沿って、「老い」が多角的に分析されているとか。
古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、「美しい老年」とはその年齢にふさわしい緩やかさを所有することであり、精神の充実だけでなく、それを支える健康的な肉体の維持が極めて重要だと説いていたと紹介されています。

また、恵まれた老年を迎えるための鍵として、以下の点が挙げられています。

  • 最も恵まれた老年を送るのは、多くの関心事を持つ人々であり、やりたいことを老後に後回しにせず、知的探究心があるうちに様々なことに挑戦してみることが大切だそう。
  • 心に手立てを持つこと」、つまりこの世界に目的を見出し、情熱的に生きることが精神的な苦痛を抑える上で期待できるのだとか。そのためには、仕事以外の趣味や人間関係、教養を身につけるといった準備が欠かせないとされています。

しかし、こうした生き方ができるのは一部の恵まれた人々だけであり、老年の問題は自己責任ではなく社会全体で解決すべきだという鋭い指摘もなされているそうです。
老後のために現在を犠牲にすることにも疑問が投げかけられており、あらゆる幻想が消え去っても守り続けたいと思える何かを発見し、それに打ち込むことが、結果的に老年の備えになると述べられています。
うららかな老年はひとりでに得られるものではなく、生きているその一瞬一瞬に果敢に挑む姿勢こそが重要だと訴えられている一冊です。

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