老い 下 (新装版)

老い 下 (新装版)

アバタロー
【名著】老い|ボーヴォワール 老後「不幸になる人」「幸せになる人」の決定的な違いとは?

アバタローさんが紹介

おすすめコメント

誰もが目をそらすことのできない「おい」という現実とどう向き合い、豊かな老年を迎えるにはどのような準備や心構えが必要なのかを、哲学・文化人類学・歴史学など様々な角度から深く考察した一冊として紹介されています。

特に、以下のような方に手に取っていただきたい一冊だそうです。

  • 自分の欲求や望みを我慢して生きてきた方
  • 最近、体力や気力の衰えを感じている方
  • いつも時間がないと嘆いている方
  • 幸せな老年を迎えるためのヒントを探している方

本書では、おいの本質について、鋭い視点で分析がなされているとのこと。

  • 廊下とは、自己管理では対処できないほど自由が制限された時に明確に認識される、不可逆的で不利な変化であると論じられているらしい。
  • 最も恵まれた老年を送るのは、人生の早い段階から仕事以外にも多くの関心事を持つ人々であり、知的探究心や活動への意欲が残っているうちに様々な物事に挑戦することが鍵だとされています。
  • 年を取ることで社会的な期待や規範から解放され、事故の本質に従って自由に生きられるという、おいの利点についても言及されているだとか。
  • 幸福な老年期を迎えるには「心に手立てを持つこと」、つまりこの世界に目的を見い出し、情熱的に生きることが何よりも重要だと強調されています。

しかし、この本は単なる個人の心構えを説くだけではないそうです。
老年の問題を自己責任論に帰結させるのではなく、人々から時間や機会を奪ってきた社会構造そのものに鋭いメスを入れ、誰もが人間として扱われ、安心して老後を迎えられる社会のあり方を問うているとのこと。

「おいは生の滑稽なパロディー」という衝撃的な言葉と共に、過去に縛られず「今を生きる」ためのヒントが示されているほか、トルストイやルノワールといった、不屈の精神で老年期を乗り越えた偉人たちの姿も紹介されています。
人生の後半を豊かにするための、深い洞察に満ちた一冊だそうです。

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