その可能性はすでに考えた (講談社文庫)

その可能性はすでに考えた (講談社文庫)

ほんタメ
頭がパンクするミステリ3選【難易度激高】

ほんタメさんが紹介

おすすめコメント

「頭がパンクするミステリー」として紹介されています!
めちゃくちゃ複雑」な作品だそうです。

物語は、ある怪しい宗教団体で起きた集団自殺の唯一の生き残りの少女が、「誰かを殺してしまったかもしれない」「首なしの少年に運ばれた」といった奇妙な記憶について依頼してくるところから始まります。

このミステリーのユニークな点は、依頼を受ける探偵にあります。

  • 事件を解決するのではなく、人間には不可能な「奇跡」を追い求めている探偵だそう。
  • 少女の奇妙な体験が、人知を超えた「奇跡」なのかどうかを検証していきます。

物語が複雑になる理由は、この探偵の捜査方法にあります。
様々な人物が「こうすればその現象は起こりうる」と合理的な説明を試みますが、探偵は「いや、その可能性は既に考えました」と、あらゆる可能性をロジカルに潰していくとのことです。

実際に事件がどう起こったかではなく、「人間が起こしうる可能性が少しでもあれば、それは奇跡ではない」と判断していくスタイルは、「多重解決」と言われるものだとか。話を聞いているだけでも混乱してくるほどで、まさに「頭パンクミステリ」だそうです!

非常に頭を使う複雑な構成でありながら、とても面白いと大好きな作品としておすすめされています!

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