
シャドウ (創元推理文庫)
ミステリマニアのおすすめミステリ小説【総集編】
ほんタメさんが紹介
おすすめコメント
第7回本格ミステリー大賞を受賞した、市川憂人先生の作品として紹介されています。
著者はどんでん返しの作品を書くのがめちゃくちゃうまいそうで、毎回期待して読んでも一度も結末が分かったことがないのだとか!
物語は、病院で働く父親と小学5年生の息子を中心に進みます。母親を亡くし、さらには父親の同級生の奥さんが亡くなったり、その娘が事故に遭ったりと、少年の周りで次々と不幸が起こるそうです。理性的でかっこいい父親に支えられ、少年が成長していくハートフルな物語かと思いきや、「そんなぬるい話ではない」と紹介されています。
この作品の最大の特徴は、一筋縄ではいかないどんでん返しにあるそうです。
- •通常、どんでん返しは物語の最後に一度だけですが、この作品はなんと物語の中盤で一度世界観がひっくり返るのだとか。
- •「ええっ」となって続きを読むと、さらにもう一度世界観がガンッと変わる衝撃が待っているそうです!
- •「畳に投げつけられたと思ったら、いつの間にか海の上に浮いている」と感じるほど、自分がどこにいるのか分からなくなるくらいひっくり返されると語られています。
- •ある息子のセリフ一つで、全てが変わる構成になっているそうです。
また、読者を巧みに騙す叙述トリックも特徴的です。
- •多くの叙述トリックが一人称視点で書かれるのに対し、この作品は「多人数視点」で描かれているそうです。
- •本来、多人数視点は情報が増えるためどんでん返しが成立しにくいですが、この作品は逆で、多人数だからこそ騙されるという非常に巧妙な仕掛けになっているのだとか。
- •あまりの巧みさに、1ヶ月後に読み返しても「もう一回びっくりしちゃう」ほどだそうです。
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