その可能性はすでに考えた (講談社文庫)

その可能性はすでに考えた (講談社文庫)

ほんタメ
ミステリマニアのおすすめミステリ小説【総集編】

ほんタメさんが紹介

おすすめコメント

最近すごくはまっている作家さんの作品として紹介されています!

登場するのは、青髪で天才、そして変わり者の探偵「上苙丞(うえおろじょう)」。
彼はただの探偵ではなく、「奇跡」を追い求める探偵だそうです。ここでいう「奇跡」とは、人知を超えた、人間には到底説明がつかない現象のことだとか。

物語は、ある宗教団体で起きた事件に関する、非常に奇妙な相談から始まります。

  • 相談内容は「首を切られた少年に私は運ばれていた記憶がある」というもの。
  • 主人公の探偵は、あらゆる可能性を検討した結果、これを「奇跡だ」と認定するそうです。

しかし、この事件に対して他の天才たちが「こうすれば説明できる」と次々に反論を仕掛けてきます。
この頭脳戦の面白いところは、反論に証拠は必要なく、可能性を提示するだけでいいという点だとか。
それらの反論に対し、主人公が返す決めゼリフが、タイトルの「その可能性はすでに考えた」。かっこいいです!

普通のミステリーなら解決編で終わるところが、この作品では終わりにならず、何度もやり直しが起こるそうです。
1つの事件に対し解決がもう何個もある、「多重解決ミステリー」という、なかなか読んだことのないタイプの作品として紹介されています。

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