
「普通がいい」という病~「自分を取りもどす」10講 (講談社現代新書)
【要約】「普通がいい」という病【泉谷閑示】
フェルミ漫画大学さんが紹介
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なぜ私たちは「普通がいい」と思い込んでしまうのでしょうか。この本は、その「病」の正体に迫り、「自分を取りもどす」ための具体的な方法を教えてくれる一冊として紹介されています。
多くの人が「普通」という言葉に縛られ、生きづらさを感じている原因は、心の声を無視して「頭」でばかり考えているからだそう。本来、心と体は繋がっているはずなのに、「普通はこうするべき」という頭の声(理性)が、心の「やりたい」という気持ちにストッパーをかけてしまうのだとか。
- •うつ病や不眠も、この「心を無視した結果」の代償だと解説されています。
- •1日を終えても満足できず、やりたいことをやれなかった未練から眠れなくなるのだそうです。
この本が提案する解決策は、とてもシンプルで「頭ではなく心に従ってみる」こと。世間の目を気にせず、ただ自分の心のままに、自分らしく生きることが重要だと説かれています。
そのための第一歩として、まず怒りや嫉妬といったネガティブな感情に素直になることの大切さが語られています。喜びや楽しさといったポジティブな感情は、怒りや悲しみを経験した後にやってくる「感情の井戸」の順番があるそうです。
具体的な実践方法として、イライラをノートに書き出すことで感情を発散させる方法も紹介されています。
また、なぜ「普通」に固執してしまうのか、その心理についても深く掘り下げられています。
- •孤独になりたくないから多数派である「普通」を選ぶが、自分を偽ることでかえって孤独を感じてしまう。
- •自分の個性を発揮して生きることで、本当に価値観の合う友人と出会えるようになるそうです。
さらに、人間関係に関する鋭い指摘もされています。
- •普段、我慢して生きている人ほど、自分らしく生きている人を叩いてしまう傾向があるのだとか。これは、自分のしたいことができていない鬱憤のサインだそうです。
- •そして、「自分が心から幸せじゃないと他人を幸せにすることはできない」という、非常に重要なメッセージが伝えられています。自分が満たされていない状態での親切は、無意識に見返りを求めてしまうからだそうです。
「普通」という呪縛から解放され、自分らしさを取り戻したいと感じている人にとって、多くの気づきを与えてくれる内容となっているようです。
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