お金の減らし方 (SB新書)

「お金の増やし方」ではなく「お金の減らし方」という、一見すると変わったタイトルが興味を引く一冊として紹介されています。多くの人が抱えるお金への不安感や縛りから解放されるための秘訣が詰まっているそう。

この本で語られているのは、お金のために生きるのではなく、自分が本当に欲しいもの、やりたいことのためだけにお金を使うことで、本当の意味で豊かな人生を送るという考え方だとか。お金を増やすことではなく、どれほどお金を費やしてでもやりたいことを見つけ、それにお金を集中してつぎ込む「お金を減らす術」を身につけることで、初めてお金の呪縛から自由になることができると説明されています。

• お金の本当の価値を知る
  お金の価値は、値段や他人の評価で決まるのではなく、「そのお金で得られるものが、自分が本当に欲しいものかどうか」という、自分自身のフィーリングだけが基準になると紹介されています。人に見せるための買い物（妄想的な価値）や、値段の安さ・高さ（偽の価値）から自由になることが、お金の呪縛から逃れる第一歩だそう。

• 時間をかけて人生を豊かにする
  本当に欲しいもののためなら、節約したり仕事を頑張ったりすることも苦ではなく、むしろ楽しくなるとか。欲しいものを借金などをして最短で手に入れるのではなく、少ない収入でも時間をかけてコツコツとお金を貯める経験そのものが、人生の価値を高める最高の「自己投資」になると説明されています。時間をかければかけるほど、手に入れたものへの思いは強くなり、人生の宝物になるそうです。

  • •収入の8割で生活に必要な支出を抑え、残りの2割を自分の目標のために全力投球するのが良いとされています。

• お金を「減らす」ことで豊かになる
  好きなものに敏感になり、お金を減らすことを目標にすると、好奇心から様々な情報にアンテナを張るようになり、結果的にお金を儲けるヒントも舞い込んでくることがあるそうです。お金を減らすことで、逆にお金が増えるという好循環が生まれることもあるのだとか。

いたずらに貯金をするのではなく、お金を「減らす」ことを目的にすることで、自分が本当に望むものに気づき、人生の価値を最大限に高めることができる、まさに人生を豊かにするための最高のレシピ！と紹介されています。