90歳までに使い切る お金の賢い減らし方 (光文社新書)

お金に対する考え方が根本から覆され、見える景色が大きく変わるかもしれない一冊として紹介されています。

多くの日本人は「老後不安」という物語に縛られ、ひたすらお金を貯め込み、結果として死ぬ時に一番お金を持っているという現実があるそう。本書は、そんな状況に疑問を投げかけ、お金の「増やし方」ではなく「賢い減らし方」を教えてくれる内容だとか。

お金は使ってこそ初めて価値のあるものであり、人生を豊かにするための道具に過ぎない、という考え方が中心にあります。お金の呪縛から解放され、人生の満足度を高めるためのお金の使い方について、以下のように解説されています。

絶対にケチってはいけない最高のお金の使い道！

• 思い出にお金を使うこと

  • •人生の最後に残るのは、結局のところ「思い出」だけ。愛する人との思い出を作るためにお金を使うことは、本当に素晴らしい使い方だと紹介されています。
  • •ブランド品などを買うよりも、体験や思い出にお金を使った方が幸福感や満足感が持続するそうです。
  • •体験は、幸福感だけでなく、その後の人生を豊かにする重要な判断力を養うことにもつながるため、立派な「投資」になるとのこと。
  • •特に代表例として「旅」がおすすめされており、新しい価値観を得たり、計画力やコミュニケーション能力が身についたりと、多くの学びがあるそうです。

• 好きなことにお金を使うこと

  • •自分の好きなことには徹底的にお金を使い、逆に興味のないことには使わないというメリハリをつけることが大切だとか。
  • •そうすることで、自分の好きなことのためにお金を捻出できるようになるそうです。
  • •自分の好きなことにお金を使うと、幸福感が高まるだけでなく、ストレス軽減にもつながると説明されています。

本書では、お金よりも大切なものとして「幸福感」「健康」「時間」が挙げられています。
特に、失ったら取り戻せない健康なうちに、そして二度と戻らない時間を使って様々な体験をすることの重要性が説かれています。元気なうちに思い出をたくさん作っておくことが、晩年の幸福感に大きな影響を与えるのかもしれません。

ただ貯めるだけではなく、お金を「上手に使う」ことへと考えをシフトさせることで、人生をより豊かにするヒントが得られる一冊だそうです。