
経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて
聞いてわかる投資本チャンネルさんが紹介
おすすめコメント
経済評論家・山崎はじめ氏が残した最後のメッセージと紹介されている一冊だそうです。もともとは、東京大学に合格した息子さんへのお祝いとして送られた手紙が元になって企画された本だとか。
特に若い世代や、キャリア形成の途中段階の方に向け、お金はもちろん、働き方、稼ぎ方、投資、そして幸福論まで幅広い内容が語られています。
新しい時代の働き方・稼ぎ方
昭和の「安定した職を得て、時間を長く売る」という働き方とは対極にある、新しい働き方が紹介されています。
- •効率よく財産を作ることを目指す
- •適度にリスクを取る
- •工夫をする
その要点として「株式による報酬」を取り込むことが挙げられています。株式報酬は、会社の成長による利益の掛け算効果があるだけでなく、将来の利益も現在価値として評価されるため、非常に魅力的だと説明されています。
それでいて、失敗した場合のリスクは「せいぜいクビになる程度」で、個人が借金を負う必要がない「安全なレバレッジ」であるとも言われています。資本主義のルールを理解し、有利な側に立つための重要なキーワードとして紹介されているそうです。
投資の「答え」
もし起業やベンチャーへの参加が難しい場合、資産運用については「全世界株式のインデックスファンド」これ一択だと断言されています。
長期・分散・低コストの原則に基づいた最も合理的な商品であり、例えばS&P500への集中投資ですら「かなり極端なアクティブ運用」とみなされ、推奨されていないとのこと。
幸福とは何か
人の幸福感は、ほとんど100%が「自分が承認されているという感覚」でできている、という暫定的な結論も紹介されています。お金や自由はもちろん大切ですが、仕事のせいで好きなことをやる時間やお金が制約されない状態を目指すことが、幸せに繋がるのかもしれません。
ページ数も多くなく、無駄が削ぎ落とされた非常に読みやすい一冊で、特にキャリア形成前半の20歳前後の世代が読むと、最も価値が高まるのではないかと紹介されています。
また、父親が自分の思いを代弁する形で息子へプレゼントする、という使い方もあるかもしれないと語られていました。
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