
How Countries Go Broke: The Big Cycle (Principles)
債務危機時35事例の資産別リターン【米国株/米国債/金/商品】
聞いてわかる投資本チャンネルさんが紹介
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超長期の債務サイクル(ビッグデッドサイクル)について、他に類を見ない詳細な分析がされている書籍だそうです。
教科書や研究ではほとんど語られず、世界的なエコノミストでさえ多くを語らない内容であり、一生に一度しか完結しないような大きなサイクルの法則性を理解できると紹介されています。
本書では、過去35件の具体例から、最終危機に至る9つの段階がテンプレートとして解説されているとのこと。例えば、政府が債務逼迫に陥る第3段階について、米国は「まだ起こっていないが、起こりつつある」と指摘されているそうです。
また、大規模な経済危機を回避するための「美しいデレバレッジ」という概念も紹介されています。
これは、債務負担を軽減するデフレ的な方法(債務再編など)と、インフレ的な方法(紙幣増刷など)のバランスを取ることで、許容できない水準のインフレやデフレに陥ることなく債務問題を解決する方法だとか。
特に、過去の危機においてどの資産が有効だったかという分析は、具体的なデータと共に示されています。過去100年規模、30以上の通貨切り下げや債務削減(デフォルト)時の各資産のリスク調整後リターンは、以下の通りだと解説されています。
- •ゴールド: 最も高い平均リターンを記録し、危機時に非常に有効な資産とされています。
- •コモディティ: ゴールドに次いで高いリターンを示したそうです。
- •株式: リターンにばらつきがあり、良い時と悪い時の差が大きいとか。
- •債権: 4資産の中ではリターンが最も低く、完全に「負け組」だったと紹介されています。
本書は債務問題だけでなく、国内政治、国際地政学、自然災害、テクノロジーといった要因も加えた「五つの力学」の観点から将来を試算しており、より包括的な視点を提供してくれる一冊だそうです。
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