THE CATALYST 一瞬で人の心が変わる伝え方の技術

職場の上司や言うことを聞かない子供など、人の心や行動を変えたいと思っても、なかなか上手くいかない…そんな悩みに役立つ、相手の心を思い通りにコントロールするための「職場ですぐ使える裏技」が紹介されています。

人間は押し付けられると、心理的リアクタンスという性質で本能的に反発してしまうそう。そのため、「～しなさい」という命令や「～してはいけない」という禁止は、むしろ逆効果になることがあると説明されています。

この本で紹介されているのは、力で押すのではなく、変化を妨げている隠された原因を特定して除去するというアプローチだとか。相手にヒントを与え、自ら変わってくれるように仕向ける、そんな嘘のような本当に使えるテクニックが学べるそうです！

特に、相手が自分で自分を説得するように誘導する「変化を仲介する」という方法が具体的で、以下の4つのテクニックが紹介されています。

• メニューを提供する

  • •「ニンジンとハンバーグ、どっちを先に食べる？」のように2～3個の選択肢を与え、相手に主導権があると感じさせ、自主的に選ばせるテクニックだそう。

• 命令ではなく質問をする

  • •「ジャンクフードは体に悪い」と断言するのではなく、「ジャンクフードって体にいいと思う？」と質問することで、相手は自分の答えに責任を持つようになり、自ら気づくきっかけを作ることができると紹介されています。

• ギャップを明確にする

  • •相手の行動と価値観の矛盾（認知的不協和）を質問によって指摘し、相手が自らその矛盾を解決しようと努力するように促すテクニックだとか。

• 理解から始める

  • •人を変えるにはまず「理解→信頼→変化」の順番が重要だと説明されています。一方的に主張するのではなく、相手の状況や感情を理解しようと努めることが、説得の第一歩だそうです。

つい相手を説得しようと真正面からぶつかってしまいがちな人に、全く新しいアプローチを教えてくれる一冊だと紹介されています。