習慣超大全――スタンフォード行動デザイン研究所の自分を変える方法

理想の自分に近づきたい、良い習慣を作りたい、そんな方にぴったりの一冊として紹介されています。人の毎日の行動の70%以上は習慣であり、習慣が人を作るとされているそうです。

この本では、行動は「モチベーション × 能力 × きっかけ」という3つの要素の掛け算で生じると説明されています。習慣を身につけるには、この3つの要素を自分でデザインし、最適化していくことが本質的なアプローチなのだとか。驚くべきことに、これまで重要だと思われてきた忍耐力や数値目標、ご褒美、期限は必要ないとされています！

具体的な習慣の作り方として、以下の4つのステップが紹介されています。

• ステップ1：モチベーションを高める
  • •自分の願望や人生の価値観をとことん深掘りし、心の底から「やりたい！」と思えることを見つけることで、モチベーションを育むそうです。
• ステップ2：できることにする
  • •約20年間の研究で導き出された「着実かつ持続的な唯一の方法は小さく始めること」という結論が紹介されています。どんなに大きな目標でも、まずは自分が簡単にできる「タイニーハビット（小さな習慣）」にまで落とし込むことが重要だとか。
• ステップ3：きっかけを作る
  • •「AをしたらBをする」というイフゼンプランを活用します。歯磨きなど、すでに日常に定着している行動をきっかけ（トリガー）にすることで、新しい習慣をスムーズに組み込むことができるそうです。
• ステップ4：祝福する
  • •小さな行動ができたら、すぐに、そして強く自分を祝福することが大切だとされています。最も人のモチベーションを高めるのは達成感であり、行動にポジティブな感情を結びつけることで、習慣がより強固なものになるのだとか。ガッツポーズをしたり、「よっしゃ！」と声に出したりと、大げさに喜ぶことが推奨されています。

習慣は一度身につけてしまえば、脳のホメオスタシス（恒常性）の働きによって努力しなくても楽に続けられるようになるとのこと。未来の自分はこれからの習慣の結果。この本で、一生役立つ習慣化の技術を学んでみてはいかがでしょうか。