
仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える (幻冬舎新書)
【特別編】優秀な人の3つの共通点【ハック大学式 最強の仕事術】ほか
サムの本解説chさんが紹介
おすすめコメント
「自分が何をしたいのか分からない」「生きる意味を見つけたい」と感じている人におすすめの一冊として紹介されています。
現代社会では、物質的に豊かになっても誰もが幸福とは限らず、その根底には「人間は生きる意味を感じられないと生きていけない動物だから」という問題があると説明されています。人生の意味を考えず日々をこなすように生きることで心が限界を迎え、現代のうつにつながってしまうことがあるそうです。
本書では、こうした現代人が抱える問題について、以下のような視点から深く掘り下げられています。
働くことの意味の問い直し
- •哲学者ハンナ・アレントの思想を引用し、現代人は生命維持のための「労働」に追われ、人間らしい永続的なものを生み出す「仕事」や、内省や瞑想にあたる「干渉生活」を見失い、「労働する動物」に成り下がってしまったと厳しく指摘されています。
「意味」と「意義」の取り違い
- •何かの役に立つか、価値があるかという「意義」ばかりを追い求める「有意義病」に、現代人はかかっていると説明されています。
- •それに対して、価値の有無とは関係なく、本人の心が喜ぶ主観的・感覚的な満足こそが「意味」であるとされています。
- •生きる意味は、人生にあらかじめ存在するものではなく、自ら問い求める働きによって生み出されるものだそうです。
日常に「遊び」を取り戻す
- •生きる意味を見出すための鍵は「遊び」を取り戻すことにあると紹介されています。
- •具体的な工夫として、計画性や合理性の逆を行く「即興」という概念が提案されています。例えば、休日にあえて無計画に出かけ、交差点で足が向く方に進んでみるなど、自分の行動を「偶然に身を開く」ことで、決まりきった日常をエキサイティングな発見に満ちたものに変えることができると説明されています。
仕事や社会の枠組みに囚われず、自分だけの「生きる意味」を再び考えるための、深い洞察と具体的なヒントを与えてくれる一冊だとか。
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