最強メンタルをつくる前頭葉トレーニング

判断力や意思決定力を高めたい、あるいは不遇な状況でもしなやかに立ち上がれる「折れないメンタル」を身につけたい人におすすめの一冊として紹介されています。

本書では、不安やストレスに打ち勝てる存在「メンタルモンスター」になるための方法が解説されているそうです。その鍵となるのが、脳の司令塔とも呼ばれる前頭葉を鍛えることだとか。前頭葉は感情のコントロールや計画立案といった高度な情報処理を担っており、ここを鍛えることでタフなメンタルが手に入るとのことです。
前頭葉は25歳頃に完成するものの、高齢になっても成長し続けるという特徴があるため、年齢を理由に諦める必要はないと説明されています。

具体的な前頭葉トレーニングとして、以下のような方法が挙げられています。

• 集中力を鍛える

  • •自分にとって少し難しい本を読んだり、ややこしい課題に挑戦したりすることが有効だそう。
  • •あえて雑音のある環境で集中する訓練も、前頭葉を鍛えることにつながるのだとか。

• 便利なものをあえて使わない

  • •旅行先でナビを使わずに目的地へ向かうなど、意図的に計画外の状況を作り出すと前頭葉が活発に働くそうです。
  • •日常の便利なものに頼りきりでは、脳が衰えてしまうと指摘されています。

• 自分だけの勉強法を編み出す

  • •既存のやり方に頼らず、自ら創意工夫して勉強法を見つけることが、知能を上げるだけでなく前頭葉を鍛えることにもなるとのことです。

さらに、メンタルの免疫力を強化するための考え方も紹介されています。
脳には変化を嫌う「慣性の法則」があることを理解し、それを乗り越える意識が重要だそう。また、ストレスは「解釈の仕方」一つで良い作用をもたらすものに変えられると解説されています。困難な状況を「無理だ」と捉えるか、「これを乗り切ればかなりの自信がつくはずだ！」とチャンスとして捉えるかで、脳から分泌されるホルモンまで変わってくるのだとか。

自分の解釈次第でメンタルモンスターになれる、という点が強調されています。