世界の一流は「休日」に何をしているのか

日本と世界の休日の違いについて学べる一冊として紹介されています。より休日を多く取り、有意義にするためのヒントがたくさん詰まっているそうです。

日本人はなぜ疲れていても休めないのか？

日本のビジネスパーソンが休めない理由の一つに、日本企業特有の「個人依存の体質」が根付いていることが挙げられるだとか。その人が休むと仕事が回らなくなるという状況は、特に30代の中間管理職に大きな負担をかけており、モチベーションの低下や疲弊につながっているとのことです。
本書では、対策として「2人組制度」を導入し、お互いの仕事を代替できるようにすることで有給休暇の取得率が格段に上がった企業の事例も紹介されています。

働き方改革のその先へ

働き方改革に成功している企業は、労働時間を減らすだけでなく、その先にある3つの改革を推奨しているそうです。

• •休み方改革: 心身を休めるための時間を増やす
• •稼ぎ方改革: 生み出された時間で新たな事業に着手する
• •学び方改革: 未来に備えて勉強の時間を作る

しっかり休むためには効率よく仕事をし、効率よく仕事をするためにはしっかり休む。この好循環を作ることが、企業の成長と社員の幸せを両立させると解説されています。

世界の一流は「休日のため」に働いている！

世界のトップクラスのビジネスパーソンは、日本のビジネスパーソンとは休日に対する考え方が根本的に異なり、「休日こそが主役」であり、「休日のために仕事をしている」と考えているそう。「ヨガやスキーをやるために働いているんだ」とはっきり公言する人もいるのだとか。

趣味が仕事の効率を劇的に上げる

仕事で成果を上げる優秀な人は、有給休暇の消化率が高く、複数の趣味を持っていることが調査で明らかになっています。
彼らは趣味を楽しむために仕事のスケジュールを逆算し、業務効率を高めているそうです。先に休みの予定を立てることで「締め切り効果」が働き、集中力が高まるとのこと。
また、趣味を持つことで、普段の仕事では出会えない人たちとのネットワークが広がるというメリットも紹介されています。個人のキャリアの8割が偶然の出会いによって形成されるという「計画的偶発理論」にも触れられており、本気で趣味を楽しむことが、キャリアを豊かにする出会いを引き寄せると説明されています。