感情に振り回されないレッスン

先が見えづらく、不安や恐れ、怒りや妬みといった気持ちを抱えがちな現代において、自分なりに楽しみながら幸せを感じて生きていくためのヒントが得られる本として紹介されています。脳科学をベースにした考え方が、人間関係、恋愛、お金、運、性格、仕事、勉強など、私たちの生活に深く関わる様々なテーマで解説されており、すぐに役立てられる情報が満載だそうです。

幸せの正体「オキシトシン」とは？

人が幸せを感じる時に分泌される「幸せホルモン」オキシトシンについて、その働きが多角的に解説されています。

• •オキシトシンは幸福感をもたらすだけでなく、仲間意識や「情」といった感情を生み出す源泉であると説明されています。
• •人が特定の人や物、場所に「情がわく」現象も、脳が生き延びるために自動的に好意を感じさせる仕組みによるものだとか。
• •注目すべきは、オキシトシンの受け取りやすさが幼少期の生育環境によって後天的に決まるという点。これにより、人が他人をどう信用するか、どう愛情を感じるかが変わってくるそうです。
• •一方で、オキシトシンにはネガティブな側面も。仲間意識が強まるあまり、「出る杭を許さない」という意識を強め、ネット上のバッシングのような行為につながる可能性も指摘されています。

選んだ道を「正解」にする生き方

私たちはつい「正解はどれか？」と考えてしまいがちですが、大人になれば「選んだ答えを正解にする力」こそが試されると語られています。人生の正解は一つではなく、誰もが自分の好きなように生きていいはず。自分の感じる幸せの基準にもっと正直になり、バランスをうまく取ることの重要性が説かれています。

感情に振り回されそうになった時、脳の仕組みを知ることで、自分や他人を客観的に理解し、より良く生きるための「レッスン」となる一冊だと紹介されています。