根性論や意志力に頼らない 行動科学が教える 目標達成のルール

根性論や意志力に頼る目標達成に挫折してきた人に向けた、最新の行動科学の知見に基づいた具体的な方法が分かりやすく紹介されている本だそうです。私たちの注意力や意志力は有限であるという現実を受け入れた上で、どうすれば目標を達成できるのか、そのための具体的なルールが解説されています。

目標設定のルール

目標達成の第一歩は、正しい目標設定から始まるとされています。

• •目標は1つに絞る：私たちのリソースは限られているため、まずは1つの目標に集中することが、長期的な成功の鍵だとか。
• •具体的で測定可能な目標にする：「減量する」ではなく「10kg減量する」のように、明確な到達点と期限を設けることが重要だそう。
• •ステップに分解する：大きな目標も、管理可能な小さなタスクに分解することで、問題解決の速度や正確性が向上し、興味も増すという研究結果が紹介されています。

プランニングのルール

計画を立てる際は、複雑さよりもシンプルさが鍵になるとのことです。

• •シンプルなプランにする：「平日は家でお酒を飲まない」といった、明確で実行しやすいシンプルなルールを設けることが、行動を変える上で非常に効果的だとされています。
• •実行可能なプランを立てる：「もし〇〇だったら、△△する」という形で事前に行動を決めておく「イフゼンプランニング」が有効だそう。「いつ・どこで・どうやって」行動するかを具体的に考えることで、目標達成が容易になります。
• •プランを習慣化する：行動を繰り返すことで、いずれは無意識にできるようになる「習慣」は、認知的努力をほとんど必要としないため、味方につければ最強の味方になります！

コミットメントのルール

決めたことをやり遂げるための、強力な仕組みについても解説されています。

• •コミットメントを書き出し、公にする：目標を紙に書き出したり、チームに宣言したりすることで、達成の可能性が高まるそうです。公にすることで一貫性を保とうとする心理が働き、モチベーション向上に繋がるとか。
• •コミットメントレフリーを任命する：目標達成を監督してくれる「レフリー」を任命すると、達成率が70%も向上すると指摘されています！信頼できる同僚などに頼むのが推奨されているそうです。