
次なる100年―歴史の危機から学ぶこと
【12分で解説】次なる100年 歴史の危機から学ぶこと
サムの本解説chさんが紹介
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近代がどのように終わり、「第2の中世」が到来するのか、歴史の危機から次なる100年がどこへ向かうのかを深く考えることができる一冊として紹介されています。
本書の主張の核心は「ゼロ金利」が持つメッセージにあるそうです。
ゼロ金利とは、単に金利がゼロになったということではなく、「近代を終わらせよ」という強いメッセージであると解説されています。
- •10年先の豊かさを期待して貯蓄や我慢をする必要はなく、現在が最も豊かである時代を示唆しているとのこと。
- •このため、資本を自己増殖させることを目指す資本主義も、その役割を終えつつあると指摘されています。
- •ノアの時代から続いてきた、何かを「集めること」で社会秩序を維持する歴史そのものが終わったのだとか。
また、現代社会が直面する問題についても、歴史的な視点から鋭く切り込んでいるそうです。
日本で起きているゼロ金利・ゼロ成長・ゼロインフレは、実は近代化の失敗の現れであり、欧米に先行している現象に過ぎないと述べられています。
さらに、16世紀と21世紀には歴史の危機として以下の共通点が見られると解説されています。
- •市場経済化による非人間的な時代の到来
- •二極化と社会の分断
そして、これからの時代を生きるための指針も示されています。
21世紀は「皇帝なき帝国の時代」であり、美術や音楽といった芸術の力で五感を蘇らせ、他者のおかげで現在の自分があることを自覚し、心を豊かにすることが重要になるとのことです。資本のように天井がなく、過剰になることのない「心の豊かさ」を蓄積していくことが、これからの行動原理になると紹介されています。
動画内では、まだまだ紹介しきれていない部分が多い、おすすめの一冊だと締めくくられています。
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