ＨＥＬＰ！　「人生をなんとかしたい」あなたのための現実的な提案

自己啓発にありがちな「うさん臭い予言」ではなく、ポピュラー心理学という実用的な心理学の知見に基づいた、現実的な提案がまとめられている一冊として紹介されています。自己啓発の世界が広すぎて迷ってしまった時のロードマップとして役立つ、おすすめの本だそうです！

よくある決まり文句の「罠」に気づかせてくれる

• •情熱は探すものではない！：情熱とは、何かの技能を苦労して習得した時に感じるものであり、「見つける」のではなく「自ら作り出すもの」だと解説されています。目の前のことにしっかり取り組むことで、興味が情熱に変わっていくそうです。
• •快適ゾーンの考え方だけでは不十分：「快適ゾーンの外へ出よう」という考え方だけでなく、実は快適ゾーンの内側にいても「このままでいいのか」という不安を感じることがあると指摘されています。不完全な自分を受け入れ、とにかく前進することの重要性が述べられているとか。
• •「〇〇日で人生が変わる」という呪文の危険性：期限を設けること自体がストレスや不安の要因になると説明されています。完璧主義を目指すのではなく、少しでも改善できれば良いという考え方が大切だそうです。

幸福度を高めるための具体的なヒント

• •後悔するのは「しなかったこと」：行動した結果の失敗は反省して乗り越えられますが、何もしなかったこと（不作為）への後悔は「ああしておけば…」と無限に心を悩ませ続けることになると紹介されています。迷っているなら、思い切って行動してみることが勧められています。
• •もっと笑うためには：笑いはジョークそのものよりも「相手となる人物」が重要だとか。気の許せる友人と過ごす時間を大切にすることが、人生を笑いで彩るコツだそうです。
• •自然が心を癒す理由：自然に触れると、自分の力が及ばない偉大な存在を感じ、物事をコントロールしようとしすぎることから来るストレスをリセットしてくれる効果があると解説されています。また、自分がいかに小さな存在かを悟ると同時に、しっかりとした自律心を取り戻すきっかけにもなるそうです。

「まさか」と思われる幸福への道

• •平凡であることのメリット：完璧主義はストレスが多く、最終的に得るものが少ない道だと指摘されています。80%や60%を目指すことで、楽しみながら自分の生産性の素晴らしさを実感できると紹介されています。
• •「わびさび」に学ぶ不完全さの魅力：不完全、無常、未完成のものが持つ美しさを大切にする日本の「わびさび」の考え方が紹介されています。不完全さそのものが重要であるという視点は、完璧を求めがちな心を軽くしてくれるかもしれません。

本書で紹介されている内容はまだまだたくさんあるそうなので、人生をなんとかしたいと感じている方は、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。