
脳の闇(新潮新書)
【特別編】脳科学者 中野信子 総まとめ【ドーパミン、セロトニン、アドレナリン、オキシトシン、メラトニン等】
サムの本解説chさんが紹介
おすすめコメント
著者の人生と脳科学の知見を通し、現代社会の病理と、私たちの脳に備わる深い闇を解き明かしてくれる一冊として紹介されています。無意識の情動に流されてしまう脳の厄介な仕組みが、実に興味深く解説されているそうです。
承認欲求と不安
人間に特有の強い承認欲求や、どんなに満たされた生活を送っていても誰もが心のどこかに持っている「空洞」について解説されているそう。
- •人は「人間は孤独である」というシンプルな事実に触れられると、承認欲求が究極の形で満たされることがあるのだとか。
- •このどうしようもない不安に対しては、無理に戦うのではなく「目をそらしておく」という戦略も、場合によってはとても有効だと紹介されています。
脳は自由を嫌う
実は、人の脳は本質的に自由を嫌う性質を持っているらしいです。
- •自由であることは脳にとって大きな負担(認知負荷)であり、本当は他者に意思決定してもらう方が楽だと感じているそう。
- •私たちが欲しいのは自由そのものではなく、「自分で決めているという実感」だけで、できれば責任は負いたくないと考えているのだとか。
- •ECサイトなどで見かける「残り〇点」という表示は、不安を煽って冷静な判断を阻害し、購入を促す仕組みだと説明されています。
健康という病
「健康という病」という刺激的なテーマでは、性格と病気の関係にも触れられています。
- •タイプCと呼ばれる、ネガティブな感情を表に出さず忍耐強い性格は、日本では「いい子」と見られがちですが、癌になりやすい傾向があることが発見されているそうです。
- •「片頭痛持ちは賢い」という通説についても、理不尽な苦痛と向き合う経験が知能に影響を与えた可能性として考察されています。
- •行き過ぎた健康志向への警鐘も鳴らされており、「健康は生きていることそのものより優先されるべきではない」という考え方が示されています。
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