直観脳 脳科学がつきとめた「ひらめき」「判断力」の強化法 (朝日新書)

直観脳 脳科学がつきとめた「ひらめき」「判断力」の強化法 (朝日新書)

サムの本解説ch
【11分で解説】直観脳 脳科学がつきとめたひらめき判断力の強化法

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おすすめコメント

直感に基づく意思決定がどのように行われるかが解説されており、より優れた意思決定をするための直感力を高める方法を知ることができる、おすすめの本として紹介されています。

人生は決断の連続ですが、優れた意思決定には、その人の脳に蓄えられた記憶、つまり無意識の中の記憶が重要だそうです。目の前の情報と自分の記憶を照らし合わせ、直感を元に判断する必要がある、と説明されています。

直感を導くメカニZム

直感の源泉は、言葉にしにくい非陳述記憶(手続き記憶、情動記憶)と、言葉にできる陳述記憶(エピソード記憶、意味記憶)にあるとか。特に、年齢を重ねるごとに蓄積される意味記憶が、意識されなくても私たちの行動を導き、新しい結びつきが生まれることで直感という形で降りてくるそうです。

また、物事を決める上で重要な「好み」も、これまでの人生経験から無意識の中に形成された膨大な意味のネットワークと情動が結びついて生まれるもの、と解説されています。

直感を妨げるものと、高める方法

意外なことに、直感を妨げる要素として「集中力」「思い込み」が挙げられています。使い慣れた思考パターンや、特定の物事に集中しすぎることが、脳を広く使うことを妨げてしまうそうです。

逆に、直感を働かせるためには「集中しないこと」が重要だとか。

  • 脳を広く使う「分散系」というメカニズムを活性化させることがヒントになるそう。
  • 分散系は、ぼーっと景色を眺めたり、散歩や入浴中、レム睡眠中などに活性化する、と紹介されています。
  • 集中から解放されて一息ついた時にこそ、現状を打破するひらめきが生まれやすいそうです。

直感力を発揮するための具体的なステップ

より優れた直感を得るためには、以下の点が大切だと解説されています。

  • 良質な記憶を増やすこと: 結果だけでなく、目標に向かって精一杯努力した「過程」を大切にした経験が良い記憶となり、次の良い経験を呼び込むそうです。
  • 他者との会話: 自分とは違う経験を持つ人との会話は、固定化された視点を動かし、新たな発見につながるとか。無意識の中で新たな記憶同士のつながりを生み出し、2倍以上の脳内ネットワークを活性化させることが期待できる、と紹介されています。
  • 焦らずゆっくりと進むこと: 即決は、実はあまり好ましくない判断の可能性があるそうです。優柔不断は、思わぬ記憶同士が結びつき、創造性につながる可能性を秘めているため、重要な決断ほど時間をかけることが推奨されています。

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