『セルフ・コンパッション』レビュー|自分に厳しすぎた私の毎日が穏やかになった本
試したこと

『セルフ・コンパッション』レビュー|自分に厳しすぎた私の毎日が穏やかになった本

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こんにちは、しゅりです。

今回は本のレビューで、クリスティン・ネフ博士の『セルフ・コンパッション[新訳版]』です。

こばん
こばん

この本を買った理由、台帳には「緊張対策」ってつけてある。効いたの?

しゅり
しゅり

効きました。しかも緊張だけじゃなくて、毎日の過ごし方ごと変わったんです。

結論:「自分に厳しく」をやめたら、むしろ前に進んだ

先に結論です。自分に厳しくすることが成長につながる、と信じている人にこそ効く本です。読む前の私はまさにそのタイプで、足りないところを見つけては直し続けるのが正しいと思っていました。読んだあとは、その前提から変わりました。

セルフ・コンパッション[新訳版]

セルフ・コンパッション[新訳版]

クリスティン・ネフ著。セルフ・コンパッション研究の第一人者による一冊。金剛出版、2021年。

購入のきっかけ

前々から、人前で話すときに緊張しやすい性格をどうにかしたいと思っていました。原因を考えたとき、「言い間違えたりせず、完璧に話さないといけない」と思い込んでいることに気づいたんです。要するに、自分に厳しすぎる。

そのとき、メンタリストDaiGoさんが動画で「セルフ・コンパッション(自分への思いやり)」の大切さを語っていたのを思い出しました。きっと自分に足りないのはこれだと思い、提唱者であるネフ博士の本を買った、という流れです。

どんな本か

  • 著者:クリスティン・ネフ(テキサス大学オースティン校 教育心理学准教授)
  • 出版社:金剛出版(新訳版、2021年7月19日)

セルフ・コンパッションは、ネフ博士が2000年代前半に確立した「ありのままの自分を肯定的に受け入れる」心理状態のことで、次の3要素から構成されます。

  1. 自分への優しさ:失敗したとき、自己批判ではなく思いやりのある言葉を自分にかけること
  2. 共通の人間性:苦しみや不完全さは誰もが共有する経験で、自分だけが特別ではないと認識すること
  3. マインドフルネス:自分の思考や感情を、良し悪しの判断をせずありのまま観察すること

セルフ・コンパッションが高い人はストレスや抑うつの程度が低く、幸福度や人生の満足度が高いとされています。本書は提唱者本人による解説なので、教科書的にしっかり理解できます。

この本を読んで変わったこと

その1:ありのままを認めたほうが、成長が加速した

読む前は、「今のままで十分」と思ったら成長が止まる気がしていました。ところが本書では逆で、自分を認めるほうが意欲が高まると説明されています。実体験としてもそうでした。足りないところばかり見ていると気持ちが暗くなって、頑張る力そのものがなくなるんですよね。自分を認めてから取り組むほうが、集中も継続もうまくいきました。

その2:毎日が穏やかになった

当たり前といえば当たり前ですが、自分の欠点ばかり見ているより、認めてあげたほうが心穏やかに過ごせます。生産性がもてはやされる時代ですが、毎日を楽しく幸せに過ごすことこそ、本来いちばん大切だと私は思っています。穏やかな時間が増えたのは、この本を読んでよかったと感じる点のひとつです。

その3:失敗やネガティブなことへの見方が変わった

以前は失敗をできるだけ避けたいものだと思っていましたが、いまは失敗や困難があるからこそ人生は面白い、と思えるようになりました。ゲームだって、最初からクリアされていたらつまらないですよね。

この本で好きな一節を引用します。

自分の苦しみを思いやるとき,人とつながっているという感覚や優しさやマインドフルネスから生まれる喜びが,またたく間につらい感情と融合する。そこに生じる味わいがもたらす驚くほどの満足感は,ダーク・チョコレートのそれにやや似ている。苦痛がいっさいなければ,人生の喜びはあまりに甘ったるく,深みや複雑さを欠くものになる。一方,喜びがいっさいなければ,苦痛はあまりに苦く,まるで無糖のココアである。けれども,苦痛と喜びが結びつき,双方が開かれた心に包まれるとき,一体であり完全であるという感覚が生まれてくる。

——クリスティン・ネフ『セルフ・コンパッション[新訳版]』(石村郁夫・樫村正美訳、金剛出版)「人間であればこその体験を祝福する」の節より

つらいことがあったときは「ダークチョコレート」という言葉を思い出して、良い経験ができたなと思えるようになりました。

気になる点も正直に

研究の解説が中心の教科書的な本なので、軽い自己啓発書のテンポを期待すると重たく感じるかもしれません。ただ、解説だけで終わらず、実践的なワークが載っていて「具体的に何をすればいいか」まで分かります。このあたりは提唱者本人の本ならではだと思います。

こばんの台帳

こばん
こばん

「緊張対策で買った本が、毎日を変えた」。想定外の効き方も、台帳につけたよ。

こばんの台帳

記録:2025年2月——読了。目的だった緊張対策に効き、失敗への見方まで変わった。支出は本代のみ。

結論:買った目的より広く回収した。黒字。

こばん
こばん

自分に厳しいのは、タダに見えて時間を食う。台帳的にはそういう話。

まとめ

セルフ・コンパッションは、身につけておいて損のない考え方だと思います。競争や比較で疲れている方、頑張りすぎて空回りしている自覚がある方は、ぜひ手に取ってみてください。

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