三宅香帆

三宅香帆さんのおすすめ小説入門5冊まとめ|「まず読んでほしい」小説4冊とエッセイ1冊、本屋大賞という探し方

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「小説を読みたいけど何から読んでいいかわからない」。そういう人に向けて、書評家の三宅香帆さんが「まず読んでほしい」5冊を挙げた動画を出しています。4冊は小説、1冊はエッセイです。

こばん
こばん

小説、白夜行を読んだきりだよね。

しゅり
しゅり

そうなんです。今回は、「まず読んでほしい」という動画を見てきました。

ところがこの動画、紹介された5冊の書名が、概要欄に書かれていません。10分23秒に5冊が流れていくので、この記事に5冊を全部並べました

三宅さんこの動画は誰向けか

久しぶりに小説を読もうかなって人とか、最近本読み始めたんだけど何読めばいいかわからない人に向けて、おすすめの本を話していきます

「まず読んでほしい」5冊

『博士の愛した数式』|「マジで一番最初におすすめしたい」1冊目

1冊目は小川洋子さん。「本当に小説を読んだことない人」にも「児童文学しか読んだことない中学生」にも、全員にすすめたい作家さんだそうです。

三宅さん
これが小説か!と震える体験を自分も中学1年生の時にしました

三宅さんの推しポイント

  • 小川さんは、どちらにも行ける——小説を好きになる方向はエンタメと純文学に分かれていくが、その両方に行ける魅力がある
  • 手に入れやすい——新潮文庫で、だいたいの書店に置いてあるのもすすめる理由のひとつ
しゅり
しゅり

小説を好きになる方向に2つあるというのを、初めて知りました。私もどっちが好きかよく分かっていないので、この1冊はぴったりかもしれません。これから読んでいくなかで、自分はどっちなのかも分かっていけたらいいなと思います。

小川洋子

博士の愛した数式(新潮文庫)

博士の愛した数式(新潮文庫)

博士の記憶は80分しか続きません。働きはじめた家政婦の「私」は、会うたび“初対面”として迎えられ、靴のサイズと誕生日を聞かれます。数字が、この人の言葉なのです。やがて私の10歳の息子も加わります。第1回本屋大賞受賞作。

出版社
新潮社
刊行
2005年11月
仕様
文庫・304ページ
楽天評価
4.2/5(3,016件)
値段
定価 ¥693

『チョコレートコスモス』|「長いと思うでしょ! 思わないから!」

2冊目は「迷ったんですけど」と前置きがあって、恩田陸さん。

三宅さん分厚さが気になる人へ

長いと思うでしょ! 思わないから! 読み終わった後は

恩田さんは、三宅さんがYouTubeでちょいちょい話すくらい大好きな作家さんだそうです。有名な『夜のピクニック』やデビュー作の『六番目の小夜子』ではなく、挙がったのはこの本でした。

三宅さんの推しポイント

  • 演劇の話がめちゃくちゃ面白い——実写化されてほしいのにまだされていない筆頭だそうで、誰で実写化するかを自分の中でキャスティングしながら読むのも楽しめる
  • 入門が2つ重なる——恩田さんの入門にも、小説そのものの入門にもなる1冊
しゅり
しゅり

「長いと思うでしょ!」のところで、白夜行を思い出しました。最近、864ページを長いと思わないまま読み終えたところなので……。きっとこれも没入して楽しませてくれる気がして、気になっています。

そのときのことは『白夜行』のレビューに書いています。

恩田陸

チョコレートコスモス(角川文庫)

チョコレートコスモス(角川文庫)

無名劇団に現れ、天性の勘で周囲を圧倒する少女・飛鳥。かたや、ある舞台への出演を強く望む若き女優の響子。二人の前に、一風変わったオーディションが用意されます。ぶつかり合う二つの才能を描く、演劇の世界の物語です。

出版社
KADOKAWA
刊行
2011年6月
仕様
文庫・576ページ
楽天評価
4.3/5(513件)
値段
定価 ¥880

『いくつもの週末』|小説じゃなくてエッセイ。江國香織さんの入口

3冊目は「ちょっと変化球」と言いながらの江國香織さんで、小説ではなくエッセイです。小説なら『落下する夕方』を挙げつつ、文学的なものを味わってほしいということで、選ばれたのはこちらでした。

三宅さんなぜエッセイからか

江國香織さんの小説から入るより、エッセイの『いくつもの週末』の方が入りやすいと思っています

三宅さんの推しポイント

  • 夫婦のエッセイ——自由を愛していそうな著者がなぜ結婚したのか、まで書かれている
  • 大人の読者へ——ふたりがどういうパートナーシップを築いているのかが見えてくる
  • 表現が魅力——おしゃれな描写と、小説以外では出会わないような言葉の感触

動画のコメント欄にも、この本を愛読している声が来ていました。

  • コメント欄より。高評価43件。
    江國香織『いくつもの週末』をわたし以外にも愛している人がいた!!うれしい!!

江國香織

いくつもの週末(集英社文庫)

いくつもの週末(集英社文庫)

いくつもの週末にデートを重ねて、会社勤めの彼と結婚した著者が、ふたりの結婚生活をつづったエッセイです。日々の暮らしの風景と、甘いだけでは終わらない夫婦の実感が並びます。文庫版の解説は井上荒野さんです。

出版社
集英社
刊行
2001年5月
仕様
文庫・178ページ
楽天評価
4.0/5(267件)
値段
定価 ¥814

『ゴールデンスランバー』|分厚いのに「最後まで読めた!」ができる

4冊目は伊坂幸太郎さん。「神のような小説をいっぱい書かれてる」なかからの1冊で、2010年に堺雅人さん主演で映画化もされています。映画もめちゃめちゃ面白いけれど、小説は「意味わからない面白さ」とのこと。

三宅さん小説を読んだことない方にこそ

分厚いんですが「最後まで読めた!」という経験ができるのでおすすめです

三宅さんの推しポイント

  • 濡れ衣の逃亡劇——首相暗殺の犯人に仕立てられた男が逃げ続ける話で、どんでん返しもありミステリー好きにも刺さる
  • どのジャンルが好きな人でも——政治もの・逃走劇・サスペンスとしても楽しめて、どんな人にもすすめられる
  • 次の道がひらける——短編集も多い作家さんなので、この1冊のあとに読むものが続いていく

伊坂幸太郎

ゴールデンスランバー(新潮文庫)

ゴールデンスランバー(新潮文庫)

衆人環視のなかで首相が爆殺され、犯人として報道されたのは身に覚えのない青年・青柳雅春でした。追っ手から逃げ続ける彼の運命の鍵を握るのは、古い記憶の断片と、ビートルズのメロディ。第5回本屋大賞と山本周五郎賞の受賞作です。

出版社
新潮社
刊行
2010年11月
仕様
文庫・704ページ
楽天評価
4.2/5(2,025件)
値段
定価 ¥1,155

『PRIZE―プライズ―』|「絶対に直木賞を取りたい」小説家の話

5冊目は村山由佳さん。5冊のなかで唯一の最近の本で、2026年の本屋大賞では第3位に入っています

三宅さん小説を読んだことのない方にも

出版業界の裏側を「週刊文春」的にゴシップ的に楽しめるのも良いところです

三宅さんの推しポイント

  • 野心の話——『M1グランプリ』やオーディション系にもある、賞を取りたい・出世したいという根本的な心の動き
  • 最近の作品で手に入りやすい——本屋大賞ノミネートもあって、書店で見つけやすい
  • 村山由佳さん入門にも——恋愛小説の多い作家さんで、爽やかなものからドロッとした関係を描くものまで幅広い
しゅり
しゅり

知らない業界を知れそうで、興味が湧きました。

村山由佳

PRIZE―プライズ―

PRIZE―プライズ―

主人公の作家・天羽カインは、ベストセラーも映像化も、本屋大賞まで手にしてきました。それでも直木賞だけが来ません。「どうしても、直木賞が欲しい」。その渇きに突き動かされる作家を描いた長編です。ダ・ヴィンチBOOK OF THE YEAR 2025小説部門第1位。

出版社
文藝春秋
刊行
2025年1月
仕様
単行本・384ページ
楽天評価
4.2/5(845件)
値段
定価 ¥2,200

5冊のあとに迷ったら、歴代の本屋大賞

動画の後半には、5冊の先の話もあります。「本屋大賞」の歴代作品を調べていくと、小説入門にぴったりの本が並んでいる、という探し方です。

三宅さんなぜ本屋大賞か

本屋大賞は20年以上続いているので、そこを順番に読んでいくと網羅できます

選ばれる作品には「一気読みできるようなすごい読みやすい小説」が多い、というのも理由に挙がっていました。この5冊のうち3冊は、本屋大賞のランキングに入っています

しゅり
しゅり

歴代の本屋大賞を見ていくと、入門にぴったりな本が見つかる。これがまた、三宅さんいいなと思いました。本を教えるのではなく、探し方を教えてくれるんですよね。

動画で名前だけ挙がった5冊

紹介された5冊のほかに、話の流れで書影が画面に出た本です。「あれ何て本だっけ」に答えられるように書いておきます。

時間著者版元どこで出てきたか
02:13ことり小川洋子朝日新聞出版三宅さんが好きな小川さんの小説として
02:16猫を抱いて象と泳ぐ小川洋子文藝春秋同じく「も好きなんですけど」と名前が挙がった
03:14夜のピクニック恩田陸新潮社恩田さんの有名作として
03:17六番目の小夜子恩田陸新潮社恩田さんのデビュー作として
04:08落下する夕方江國香織KADOKAWA「小説なら」の1冊として
こばんの台帳

今回の記録:2026年8月、三宅香帆さんの動画(10分23秒)を視聴。9月1日、紹介された5冊の書名・著者・いま買える版と定価を1冊ずつ確認した。5冊とも定価で買える。名前だけ挙がった本も、書名まで確認した。 結論:10分23秒の視聴で、最初の1冊から、5冊のあとの探し方まで分かった。

備考:しゅりが気になっているのは『博士の愛した数式』『チョコレートコスモス』『PRIZE―プライズ―』の3冊。

5冊とも、「何から読んでいいかわからない」人に向けて選ばれたものです。小説を読んだことがない人も、気になったものがあれば、ぜひ読んでみてください。

本屋大賞とコメントの出どころ(出典2件)

歴代の受賞作(本屋大賞公式サイト/2026年9月1日確認)。第1回(2004年)の大賞が『博士の愛した数式』、第5回(2008年)の大賞が『ゴールデンスランバー』、2026年(第23回)の第3位が『PRIZE―プライズ―』です。

引用したコメントは 【おすすめ本】小説を読みたいけど何から読んでいいかわからない!あなたにまず読んでほしい5選【小説編】(YouTube・三宅書店)のコメント欄からです。高評価の数は2026年9月1日に取得した時点のもので、いまは増減している可能性があります。

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