ブロガー・マナブさんのおすすめビジネス書|人生を変えた5冊『ワーク・シフト』『自分のアタマで考えよう』ほか、どこがよかったかを1冊ずつまとめました
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この記事に出てくるもの
6点
ブロガーのマナブさんが、「個人で稼ぐ」をテーマにした自分のYouTubeチャンネルで、2021年1月に、人生を変えたビジネス書5冊を紹介していました。

マナブさんの5冊、全部ビジネス書?

4冊はそうで、5位の『マネーロンダリング』だけは小説です。
5冊それぞれ、どこがよかったのかまで話していたので、1冊ずつまとめました。
人生を変えたビジネス書5冊
2021年の動画の時点で年間300冊ほど本を買うという読書好きのマナブさんが、人生を変えたビジネス書として挙げたのがこの5冊です。本は読んだあとに行動しないと人生は変わらない、というのがマナブさんの考えで、1位と4位では、読んだあと自分がどう動いたかを具体的に話していました。
第1位ワーク・シフト|2025年までの働き方を予想した本
1位は、日本では2012年に出たリンダ・グラットンさんの本で、マナブさんはこの本の良さを一言で「未来予想の本」とまとめていました。2013年に読んで、2025年までの働き方を予想することができたそうです。注意点として挙げていたのは、2012年の本だということです。それでも、この本は2021年の時点で2025年をかなり的確に予想できているうえ、まだ4年あるので十分に間に合うだろう、と話していました。
本が説く働き方の3つの変化を、マナブさんは、それぞれに合わせて自分がどう動いたかと一緒に説明していました。
第一のシフト:1つの会社でしか通用しない技能で満足せず、高度な専門技能を磨く
マナブさんが変えたこと
以前
2012〜2013年は、会社に勤めて終身雇用、という価値観の時代だった
いま
プログラミングを学び、Webマーケティングも勉強してきた
- 変えた理由
- この本を読んで、自分の技術を身につけようと決めたから
- 変えてから
- この2つのスキルがあれば、個人で世界中どこでも稼げる。学んで本当によかったと思っている
第二のシフト:会社の外に、人のつながりを増やす
SNSで発信し、シェアハウスで暮らした結果、周りに集まったのは、何かの分野の知識にだけ極端に強い興味を持つ、オタクの友人ばかりだそうです。
第三のシフト:大量消費から抜け出し、創造的な経験を大切にする
マナブさんが変えたこと
以前
物を大量に買っていく暮らし
いま
2013年ごろから、着る服を統一し(動画の時点では、ほとんどスポーツウェアだけ)、なるべく世界を旅する暮らし
- 変えた理由
- この本を読んで、大量に物を買う暮らしはやめようと思ったから
旅にお金を使うのも、創造的な経験への投資に近い、というのがマナブさんの見方です。

第一のシフトは、特にエンジニアの私からすると常識的です。Z世代は、モノより体験に価値を見出すと言われることがあって※1、第三のシフトはそれに近いと思います。昔の本なのに当たっていて、本はたくさん読むべきだなと実感しました。

エンジニアの常識は、いまもそのまま?

最近までは、よく使われている技術を勉強するのがよくて、それを使っている企業が人気でした。いまもその傾向はあると思います。ただ、AIが出てきて、コーディングを自分でやらない場面が増えてきたいまは、言語やフレームワークは多くの企業で使われているものを学ぶのがいい、という考え方が少し薄れつつある気がします。2026年版のワーク・シフトみたいな本、ありませんかね!
386ページの分厚い本ですが、マナブさん曰く、本当に面白くて、2〜3週間ほどで「サクッと」読めたと思う、とのことでした。
リンダ・グラットン
ワーク・シフト

2025年に人がどう働いているかを、何も備えずに迎えた場合の暗い姿と、自分で選んで築いた場合の明るい姿に分けて描いた本です。そのうえで、働き方をどう切り替えるかを扱います。著者は人材と組織を研究するロンドン・ビジネススクールの教授で、日本語版は2013年のビジネス書大賞を受けました。
- 出版社
- プレジデント社
- 刊行
- 2012年8月
- 仕様
- 単行本・386ページ
- 楽天評価
- 4.1/5(458件)
- 値段
- 定価 ¥2,200
ワーク・シフトのように素晴らしいと思う本を見つけたら、著者の名前で必ずGoogle検索して、関連書籍も全部買うのが、マナブさんのやり方だそうです。同じグラットンさんのほかの本として『LIFE SHIFT』も挙げていて、とても良い本だけれど、個人的にはワーク・シフトのほうが本当に素晴らしかったそうです。
リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット
LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

100歳まで生きる時代を前提に、働き方、お金、時間の使い方、人間関係の計画をどう組み直すかを考える本です。教育・仕事・引退の3つのステージで進む人生が当たり前でなくなったあとの、新しい生き方の選択肢を扱います。経済学者のアンドリュー・スコットさんとの共著です。
- 出版社
- 東洋経済新報社
- 刊行
- 2016年10月
- 仕様
- 単行本・416ページ
- 楽天評価
- 4.0/5(779件)
- 値段
- 定価 ¥1,980

動画を見ながら、本をどうやって探そうかなと考えていたら、著者名を検索し関連書籍を買う、という探し方も話してくれていて、すごくいいと思いました。やります。
第2位こんな僕でも社長になれた|引きこもりから会社をつくった、家入一真さんの自伝
2位は、家入一真さんの自伝です。家入さんは、貧乏、いじめ、登校拒否、引きこもり、両親の離婚を経験し、月収6万円で新聞配達をしていた人です。のちに、レンタルサーバーの「ロリポップ!」や、クラウドファンディングの「CAMPFIRE」を立ち上げました。本には、まだ経験も無かった家入さんが、当時の奥さんと一緒に1社目をつくっていった葛藤が書かれているそうです。
「引きこもりの僕に対して書かれた本
」
起業がテーマの本ですが、マナブさんは、動画を見ている人には起業や上場にまったく興味がない人も多いだろう、と話していました。それはマナブさん自身も同じで、家入さんも最初は完全にそうだったと思う、とのことです。それでも行動していくうちに、2人とも少しずつ目標が高くなっていったそうです。
マナブさんが変えたこと
以前
月10万円ほど稼いで、南国に住むのが目標だった
いま
その目標を達成したあと、もっと社会に貢献したい、もっと稼げるのでは、と考えるようになった
マナブさんの考えでは、平凡に生きる人生も十分に幸せだけれど、ほかの選択肢もあり、この本には引きこもりでも、行動していけば人生を変えられるという実例が、胸に突き刺さるような話で書かれているそうです。この本からは本当に勇気をもらったそうで、気になる人は、読んで行動したマナブさんと同じように読んで行動すれば本当に人生が楽しくなると思う、とすすめていました。

勇気を出してコンフォートゾーンを出ないと、生活はあまり変わりません。それが悪いとは思わないけれど、個人的にはいろいろ変化していきたいので、勇気をもらえるというこの本は読みたいです!
家入一真
こんな僕でも社長になれた

家入一真さんが、ロリポップ!を運営するpaperboy&co.(ペパボ)の社長だった2007年に出した自伝です。章は「貧乏な家に生まれて」から始まり、「起業前夜」「ペパボ黎明期」と進みます。
- 出版社
- ワニブックス
- 刊行
- 2007年3月
- 仕様
- 単行本・271ページ
- 値段
- Kindle ¥952
動画の本との違い:紙と電子動画の本はワニブックスの紙の本(2007年)。
第3位渋谷ではたらく社長の告白|マナブさんが衝撃を受けた、藤田晋さんの行動力の話
3位は、サイバーエージェントの藤田晋さんの本で、2位と同じく起業の話です。この本の良さを、マナブさんは一言で「圧倒的な労働力を学べた」と言い表していました。
マナブさんによると、サイバーエージェントは最初、広告システムの販売から始まった会社だそうです。読んでいて、マナブさんがとにかくすごいと感じたのは、藤田さんの行動力です。たとえば、まだ全然できあがっていない広告システムを社長みずから営業し、完成前に売ってしまうそうです。ビジネスの経験がゼロだったころに読んだマナブさんは、かなりの衝撃を受けたといいます。
マナブさんの推しポイント
- 話が面白い——1日で読み切った
- 本当に勇気をもらえると思う——メディアからのバッシング、ITバブルの崩壊、世間から叩かれた時期の、社長の苦しさも書かれているから
2位と3位の2冊から学べることとして、マナブさんが挙げたのは、動きながら考えることの大切さでした。大きなビジョンを持っていない人でも学べることだそうです。マナブさんは、多くの人は立ち止まってやるかやらないかを考えるけれど、会社をつくりながら、商品が無いのに営業しながら、やりながら考えるのが成功する人の動き方なのだと思ったそうです。
藤田晋
渋谷ではたらく社長の告白(幻冬舎文庫)

高校生のときに抱いた起業の夢を、1998年のサイバーエージェントの設立でかなえた藤田晋さんの本です。会社がネットバブルで伸びた時期と、バブルがはじけて買収の危機や社内外からの突き上げにさらされた時期、そして成功までを書いています。
- 出版社
- 幻冬舎
- 刊行
- 2013年6月
- 仕様
- 文庫・302ページ
- 楽天評価
- 4.3/5(135件)
- 値段
- 定価 ¥792
動画の本との違い:本の形・出し直し動画の本はアメーバブックスの単行本(2005年。概要欄のリンク先)。動画に映った表紙は、この新装版のものです。本文を変えたという記載はありません。
第4位自分のアタマで考えよう|判断基準の決め方と、情報を見たときの考え方を学べる本
4位は、ブロガーのちきりんさんの本です。マナブさんは、自分の話は多分ある程度聞き取りやすいと思っていて、その理由は、台本を作って話の筋道をしっかり組んでいることだそうです。その筋道の組み方、つまりロジカルシンキングを学んだのがこの本で、特に影響を受けたのは次の2つの考え方でした。
- 判断基準に優先順位をつけ、それを軸にやることを選ぶ
- 情報を見たら「何故?」と「だから何が起きるか?」の2つをセットで考える
1つ目の考え方を使う場面の例として、マナブさんは、自分のもとによく届く質問を挙げていました。ブログ、プログラミング、デザイン、ライター、せどり(転売)、YouTuberのどれを始めればいいか、というものです。こう迷ったときは、物事に優先順位と判断基準をつくろう、というのがちきりんさんの提案だそうです。
この本を読んだ当時はできていなかったそうですが、動画の時点のマナブさんの基準は、利益が出る・ストレスが少ない・場所を選ばないの3つで、1つでも満たさない事業はやらないというものでした。
あわせて話していたのは、基準は理想の暮らし方によって人それぞれ違うと思うので、優先順位を決めて、それを軸に選べば迷わなくなる、ということです。
「何故?」と「だから何が起きるか?」の例は、動画を撮った2021年1月、Twitter社がトランプさんのアカウントを凍結したニュースです。2つの問いには、こう答えていました。
- 何故?——トランプさんの過激な発言で民衆が暴徒化したから。SNSを運営する会社には、悪いユーザーを凍結する責任もあるから
- だから何が起きるか?——当時は、トランプさんが暴走するとTwitterやFacebookが世の中から叩かれる。でも、ユーザー一人ひとりを管理するのはとても難しい。だからビットコインのように中央で管理する人がいない、分散型のSNSが確実に出てくると思う。そうなれば、運営する側が批判されることもなくなる
ちきりん
自分のアタマで考えよう

「知っていることと考えることは全く別もの」という知識と思考の関係と、自分の頭で考えるための技術を、少子化や婚活、就職活動などの身近な例で解説する本です。著者は、ブログ「Chikirinの日記」で知られる社会派ブロガーのちきりんさんです。
- 出版社
- ダイヤモンド社
- 刊行
- 2011年10月
- 仕様
- 単行本・250ページ
- 楽天評価
- 4.1/5(785件)
- 値段
- 定価 ¥1,540
第5位マネーロンダリング|「カッコいい暮らし」と、世界の金融の知識を学べる小説
5位は、橘玲さんの小説です。フィクションなので、現実のマネーロンダリングの方法が解説されているわけではない、とマナブさんは断っていました。この小説から学べることとして挙げていたのは、次の2つです。
マナブさんの推しポイント
- カッコいい暮らしを学べる——主人公は何にも縛られずに生きていて、ある程度の収入があり、その収入を世界中に分散させ、住む国も次々に移していく
- 世界の金融の知識も増える——作者の橘玲さんが、世界の税制にとても詳しいから
「カッコいい暮らし」のほうは、あくまで個人の考えだと前置きしていました。マナブさんは昔から、海外を行き来する暮らしや、個人でビジネスをしている人の生き方に、なぜか憧れていたそうで、この本を読んで、未来の自分のロールモデルが少しイメージできたといいます。
作者が世界の税制に詳しいというのは、マナブさんが作者の大ファンで、動画の時点で出ていた本をすべて読んでいたからこそ言えることだそうです。
「合計3回ぐらい読みました
」
橘玲
マネーロンダリング(幻冬舎文庫)

主人公は、香港に住むコンサルタントの工藤。海外への送金を頼んできた女性が、大金とともに姿を消したことから物語が動き出す金融小説です。橘玲さんが2002年に作家として世に出た作品で、幻冬舎の「タックスヘイヴン」(法人税などの税金がゼロか極端に低い国や地域)シリーズの1作目にあたります。
- 出版社
- 幻冬舎
- 刊行
- 2003年4月
- 仕様
- 文庫・556ページ
- 楽天評価
- 4.2/5(141件)
- 値段
- 定価 ¥913
マナブさんの本の読み方と買い方(2021年の動画の時点)
成長する人は本を秒速で買う人だ、というのがマナブさんの考えです。
マナブさんの話から
本の読み方と買い方
- どんな形で読むことが多い?
- 9割5分ほどが電子書籍。
- すすめられた本はいつ買う?
- その場でスマホで。
- なぜ図書館で借りずに買う?
- 時間を無駄にしないため。図書館でもいいけれど、探して借りて返すまでに多分1時間ぐらい、Kindle本なら5秒ほど。
- 本をどう考えている?
- 最高の自己投資。だから本を買うか買わないかを考えるとき、買わないという選択は大学生のころからほぼしたことがない。
マナブさんの身の回りの稼いでいる友人や尊敬する人も、本を買うかどうかの判断がとても速いそうです。たとえば、おすすめの本を聞かれてマナブさんが答えると、友人たちはたいていその場で買うといいます。

今回のぶん、台帳につけたよ。
今回の記録:マナブさんの2021年1月の動画を見て、挙がった5冊と、話に出た『LIFE SHIFT』を、しゅりが1冊ずつ調べた。 結論:動画で、5冊の書名と、それぞれを推す理由、それに本の探し方が1つ分かった。各本の紹介の中身と、どの形でいま買えるか、その値段は、出版社・書店・国立国会図書館などのページで分かった。読みたい本も1冊(『こんな僕でも社長になれた』)見つかった。
出典・書誌の確認先
- マナブさんの動画(2021年1月23日公開)
- 国立国会図書館サーチ『ワーク・シフト』
- 東洋経済新報社『LIFE SHIFT』
- 国立国会図書館サーチ『こんな僕でも社長になれた』(ワニブックス)
- 幻冬舎『渋谷ではたらく社長の告白』新装版
- ダイヤモンド社『自分のアタマで考えよう』・紀伊國屋書店の書誌(目次)
- 幻冬舎『マネーロンダリング』・紀伊國屋書店の書誌(内容説明・著者紹介)
ニッセイ基礎研究所「Z世代の消費志向とサステナブル意識-経済・社会的背景から見た4つの特徴」(久我尚子、2024年9月10日)は、「若者の消費対象はモノからコト(体験)へと移行しています」と書き、続けてZ世代について「モノのスペックよりも、心に残るような体験や珍しい体験に価値を見出す傾向があります」としています(2026年10月21日確認)。
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