
おいしいごはんが食べられますように (講談社文庫)
読書欲が止まりません...【2025年7月】
ほんタメさんが紹介
おすすめコメント
『美味しいご飯が食べられますように』という、ほっこりしたタイトルとは裏腹に、内容は全然ほっこりしていない一冊として紹介されています。
第167回芥川賞受賞作でもあるこの物語は、職場での人間関係のモヤモヤを描いているそうです。
か弱くて守られるべき存在のように扱われる同僚「芦川さん」のことがすごく苦手な、真面目な主人公。
「自分はこれだけ頑張っているのに、なぜあの人ばかり…」という不平から、どうにか彼女に意地悪ができないかと別の同僚に持ちかける、というお話だとか。
- •会社でよくある「あいつはずるい」「なんで自分だけ」といった、モヤモヤした気持ちが「食べること」を通して描かれているそうです。
- •美味しそうなご飯だけでなく、なぜか美味しくなさそうに感じるご飯もたくさん出てくるのだとか。
- •登場人物たちに「この人、好き!」とはならず、読んでいる間ずっと心に何かが詰まっているような、もやっとした感覚が続く作品とのこと。
体調不良で早退した翌日に手作りのお菓子を持ってくる同僚、そしてそのお菓子が誰かに捨てられていることが発覚するなど、リアリティのある展開に「自分の職場にもこういう人いるわ」と登場人物に誰かを重ねてしまうかもしれないそうです。
「一体、誰が一番悪いんだろう?」と考えさせられる一冊で、とても薄いのですぐに読み終えることができると紹介されています。
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