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読書欲が止まりません...【2025年7月】

📅 2025年7月16日

この動画で紹介されたおすすめ商品(10個)

なみまの わるい食べもの (ホーム社)

なみまの わるい食べもの (ホーム社)

おすすめコメント

千早さんのエッセイ「わるい食べもの」シリーズの第4弾として紹介されています。
直木賞を受賞したタイミングの頃の話が、食にまつわる形で綴られた一冊だそうです。

  • 食に対して欲に忠実な生活を送る中で、受賞後のとてつもない忙しさから、普段は必ず把握している冷蔵庫の卵がなくなったことに初めて気づけなかったというエピソードが紹介されています。
  • 「絶対に欠かさない」ことができなくなるほどの多忙な日々やその時のショックなど、人生で初めての経験がたくさん詰まっていてすごく面白かったとのこと!
  • 受賞後の作家の生活という珍しい視点が垣間見えるのも魅力だとか。

シリーズものですが、どこから読んでも、いつ読んでも面白いため、この作品から手に取るのもおすすめだそうです。
また、北沢さんが描く表紙の可愛い狼も特徴で、これは「むさぼり食う感じ」という著者のイメージから来ているらしいです。

楽園の楽園

楽園の楽園

おすすめコメント

伊坂幸太郎さんの作家生活25周年記念作品として紹介されています。
まず、緑や白の箔押しが施されたキラキラした装丁がすごく素敵だとか!

物語は、大規模停電や危険なウイルスが蔓延して混乱してしまった世界が舞台。
その原因は謎の人工知能「天竺(てんじく)」の暴走ではないかと考えられており、選ばれし3人の登場人物が天竺を目指すお話だそうです。

  • 五宿彦(ごしゅくひこ)
  • 三蔵(さんぞう)
  • シロ

ベースに『西遊記』があり、ディストピアSFのような世界観でありながらも、ユーモアも感じられるそうです。
どういう結末に向かうのかが気になって、一気読みしてしまったと紹介されています!

また、作品には以下のような特徴があるそうです。

  • 今までの作品とは少し違い、フルカラーの挿絵が中に入っている
  • ページの端にもイラストが散りばめられており、独特な世界観が表現されている
  • 薄くて、1ページあたりの文字数も多くないため、サクッと読める
  • 人間とは何かを考えさせられるような、皮肉も効いていて面白かった

伊坂幸太郎さんならではの不思議な物語性がギュッと詰まっていて、絵も綺麗なので、装丁を見て手に取る人もいるかもしれないタイプの作品だと紹介されています。

ノー・アニマルズ (ホーム社)

ノー・アニマルズ (ホーム社)

おすすめコメント

動物がいるおしゃれな表紙ですが、動物の話ではなく人間の話が描かれた作品として紹介されています。

2025年に取り壊しが決まっている古いマンションに住む、様々な人々の物語が詰まった短編集だそう。登場人物たちは、みんな様々な欲求にまみれていると紹介されています。

  • 親が離婚し自己中心的な母親と暮らす中で、その母親にできた恋人のことが気に食わない女子高生の話
  • ペット不可のマンションで「どうしても犬が飼いたい」と悩みながら願う43歳の女性の話
  • コンセプトカフェで働き、年長者になりながらもギリギリ人気を保っている女の子の話

各短編のタイトルも「204号室、28歳は人のお金で暮らしたい」「403号室、43歳はどうしても犬が買いたい」というように、登場人物たちの欲望がそのまま付けられているそうです。

この作品の特徴は、登場人物たちが「欲しい」という欲求はあっても、「すごい頑張ってそれに向かおうともしてない」、どこか諦めもある点だと紹介されています。「本気を出せばできるけど、大変だからそこまではしない」という、人間のリアルさが描かれているだとか。

読んでいると「こういう人いるわ」と共感したり、「私もこっち側だな」と感じたりするかもしれず、そんな登場人物たちがどこかチャーミングに見えてくる作品だそうです。

カット・イン/カット・アウト (集英社文芸単行本)

カット・イン/カット・アウト (集英社文芸単行本)

おすすめコメント

松井レナさんの3作目となる小説として紹介されています。4年ぶりの作品だそうで、本屋さんでサイン入りのものをたまたま購入できたとか!

この作品は、がっつりと芸能界を描いているのが特徴だそう。物語は視点がどんどん移り変わっていく構成で、時間も経過していくスタイルで進んでいくようです。

  • 物語の始まり: 大きな舞台には出るようになったものの、主役は張れない中年の舞台女優が主人公。実力はあるのに、年齢などでメインの役がもらえない日々を送っているそう。
  • 物語の転機: ある舞台の稽古で国民的アイドルと出会ったことをきっかけに、彼女の人生が大きく変わっていく様子が描かれているだとか。
  • 多角的な視点: シンデレラストーリーのように見える一方で、後の章ではそのアイドルの視点も描かれ、彼女が抱える悩みや葛藤にも触れられているようです。

元アイドルで現在は女優としても活躍されている著者だからこそ書ける、演劇や芸能界のリアルが作品に落とし込まれている感じがして、すごく面白い!と感じたそう。

この本を読むと、「演じるって何なんだろう?」ということを深く考えさせられるとのこと。
舞台の上だけでなく、日常生活の中で誰もが「お父さん」や「社会人」など、何かしらの役割を演じているのではないか。「自分のために生きる」のか、「誰かのために理想の自分を演じる」のか、という普遍的なテーマに繋がっていくお話のようです。

また、タイトルの『カット・イン/カット・アウト』のように、物語の構成にも映画のカットのような手法が使われている感じがして、そこも楽しめたポイントだとか。
近しい世界を描いていることもあり、何回も読み返したくなるような作品で、マジで普通に面白い!と紹介されています。

逃亡するガール

逃亡するガール

おすすめコメント

約100分でサクッと読める、持ち運びやすいタイプの中小説として紹介されています。
ある女の子がスタバで勉強中に盗撮されたことをきっかけに、その場で出会った女子高生と2人で自分たちの居場所を探して点々とさまよう物語だそうです。

この作品の魅力

  • 舞台は富山

    • 作家の地元である富山が舞台となっており、駅前のスタバやロータリー、ロフトなど実在する場所がたくさん登場するとのこと。
    • 特に富山にゆかりのある人にとっては、知っている場所が出てくる楽しみがあるそうで、「富山の人は読むべきだ」と紹介されています。
  • 日常から世界へ広がる視点

    • 主人公の女子高生にとっての身近な世界(富山の街)と、授業で習う世界史という大きな世界が対比的に描かれているそうです。
    • 知識を得ることで、自分のいる場所が世界とリンクしていく「気づき」や「目覚め」の瞬間が描かれており、そこが非常に面白いポイントだとか。
    • ただの女子高生の日常を描いているだけでなく、そこから視野が広がっていく様子が楽しめ、読後には主人公の未来に希望が感じられると紹介されています。
  • 抜群の読みやすさ

    • 文章がとても読みやすく、100分で読めるとされていますが、「マジで」もっと早く読めてしまうほどだそうです!

大好きな作家さんの作品ということで、「一押しです!」と強く推薦されています。

おいしいごはんが食べられますように (講談社文庫)

おいしいごはんが食べられますように (講談社文庫)

おすすめコメント

『美味しいご飯が食べられますように』という、ほっこりしたタイトルとは裏腹に、内容は全然ほっこりしていない一冊として紹介されています。

第167回芥川賞受賞作でもあるこの物語は、職場での人間関係のモヤモヤを描いているそうです。
か弱くて守られるべき存在のように扱われる同僚「芦川さん」のことがすごく苦手な、真面目な主人公。
「自分はこれだけ頑張っているのに、なぜあの人ばかり…」という不平から、どうにか彼女に意地悪ができないかと別の同僚に持ちかける、というお話だとか。

  • 会社でよくある「あいつはずるい」「なんで自分だけ」といった、モヤモヤした気持ちが「食べること」を通して描かれているそうです。
  • 美味しそうなご飯だけでなく、なぜか美味しくなさそうに感じるご飯もたくさん出てくるのだとか。
  • 登場人物たちに「この人、好き!」とはならず、読んでいる間ずっと心に何かが詰まっているような、もやっとした感覚が続く作品とのこと。

体調不良で早退した翌日に手作りのお菓子を持ってくる同僚、そしてそのお菓子が誰かに捨てられていることが発覚するなど、リアリティのある展開に「自分の職場にもこういう人いるわ」と登場人物に誰かを重ねてしまうかもしれないそうです。
「一体、誰が一番悪いんだろう?」と考えさせられる一冊で、とても薄いのですぐに読み終えることができると紹介されています。

マイ・ディア・キッチン (文春e-book)

マイ・ディア・キッチン (文春e-book)

おすすめコメント

人生が愛しくなるお料理エンタメ」と紹介されている一冊だそうです。
物語の主人公は、とんでもないモラハラ男の夫と暮らす女性だとか。

  • 体型管理や食事、交友関係、さらにはネイルに至るまで全てを管理される
  • GPSをつけられることもある

そんな日々に耐えきれなくなった主人公が家を飛び出し、小さなレストランで働きながら精神的にも金銭的にも自立していくまでが描かれているそうです。
元々は弱くない主人公が、一人でしっかりと立てるようになっていく姿から、「私も頑張ろう」と勇気をもらえる作品と紹介されています。

この本の特徴として、作中に出てくるお料理のレシピが写真付きで掲載されている点も挙げられています。
出来合いの牛丼をおしゃれな一皿にアレンジするなど、意外と簡単なレシピが多いそう。

物語を通して、「食べること」がいかに大切で、美味しいものが頑張る力になるかということが、優しく背中を押してくれるように伝わってくる作品だとか。
長編ではあるものの文章が読みやすく、本をあまり読み慣れていない人にもおすすめできる一冊とのことです。

ただし、夫のモラハラ描写はかなりひどく、読んでいてストレスを感じるかもしれないそうですが、そこから立ち向かう主人公を応援したくなる作品と紹介されています。

地球の恋人たちの朝食

地球の恋人たちの朝食

おすすめコメント

完全にジャケット買いした一冊と紹介されています。
とても可愛いイラストの表紙と、不思議なタイトルに惹かれて手に取った本だそう。

内容は、インターネットに掲載されていた日記かつ詩をまとめたもので、一言であらすじを説明するのは難しいとされています。

  • 2001年から始まる日付と共に、日ごとの詩が書かれており、内容はとてもポエチックでロマンチックだとか。
  • 会話文も含まれているものの、物語のように見える一方で、抽象的な言葉が多く使われているとのこと。
  • 2段組になっていて、見た目以上に分量が多いのも特徴だそう。

読んでいてとても楽しく本当にロマンチックな気持ちになれるそう!
帯には歌人の穂村弘さんからの推薦文があり、「言葉の頂上現象」「未来の誰かのための聖書」とまで書かれていると紹介されています。

絵本のようでもあり、部屋に飾っておきたくなるような、とても素敵な一冊だそうです。
表紙やタイトルに惹かれた人には、ぜひ読んでみてほしいとおすすめされています。

天使は見えないから、描かない

天使は見えないから、描かない

おすすめコメント

恋愛×地獄」というテーマで紹介されている一冊です。
主人公は夫のいる弁護士の女性で、結婚3年目でありながら18歳年上の実の叔父と関係を重ねているそうです。そんな中、夫が浮気相手を妊娠させたことが発覚し、離婚に至るとか。

いわゆる世間から認められる恋ではないものの、一人の女性がある男性のことをずっと想い続け、自身の揺るがない愛に気づいていく物語だと紹介されています。

  • 読んでいてドキドキする展開で、とてもロマンチックに感じられたそう。
  • 帯には「究極のハッピーエンド」や「幸せな結末」と書かれており、どんな結末を迎えるのかが注目のポイントです。
  • 久しぶりにドンピシャにはまった恋愛小説だった!とのこと。
  • 光が差し込んでいるような表紙もすごく素敵だと紹介されています。
箱庭クロニクル

箱庭クロニクル

おすすめコメント

可愛い表紙が目を引く、ハッピーな気持ちになれる短編集として紹介されています!

これまでの幻想小説のイメージとは違い、今回はリアルな私たちの日常に即したお話がたくさん詰まった一冊だそうです。お仕事小説に近い雰囲気も感じられ、様々な時代を舞台にした物語が楽しめるとか。

日常に近い世界で生きる人たちの頑張りや不器用さが描かれており、人間の面白さ、そして少し滑稽な部分と必死さが込められた作品ばかりで、とても気に入ったと紹介されています!

収録されている短編には、以下のような物語があるそうです。

  • 大正時代、憧れの職業だったタイピストになった女性の話。ロマンチックで少しミステリー要素もあるとか。
  • 新作ボードゲームの名前をつける仕事をする人たちの物語。
  • 通い詰めるカツ料理店のスタンプカード廃止に反対し、会社に手紙を書きまくる女性の話。旗から見ると少し変わっている人の視点で描かれるのが面白いそうです。

表紙には各短編の書き出し(最初の一文)がすべて載っているというデザインも、めちゃくちゃ魅力的だとか!読んだらハマる人がたくさんいるはずなので、ぜひ一度読んでみてほしいそうです。

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