マッキンゼー式 人を動かす話し方

「話をしていたら相手が不機嫌になった」「動いてくれるはずの人が動いてくれなかった」といった、人を動かすことに関する悩みの原因は、実は自分の話し方にある場合が多いと紹介されています。

人を動かすというと、話術のテクニックを想像しがちですが、本当に大切なのは話す前の「事前の仕込み」だと説明されています。まるで美味しい料理に下ごしらえが必要なように、日頃から良好な人間関係を築いておくことが重要だそうです。
特に仕事で最も関わる上司への仕込みは不可欠で、仕事を円滑に進めるためには、まず上司との関係性を良くすることから始めるべきだとか。

そのために意識すべき、上司との関係性が良くなる具体的な行動として、以下の5つのステップが紹介されています。

• 仕事の指示はすぐに過剰書きで確認する
  • •「何を」「いつまでに」などを明確にすることで、後々の認識のズレを防げるそうです。
• 相談相手を2、3人確保し、迷ったらすぐに相談する
  • •客観的な意見をもらうことで、仕事の効率が格段に良くなるのだとか。
• アウトプットイメージを早期に共有する
  • •手書きのラフなものでも完成品のイメージを共有することで、上司から的確なアドバイスを引き出せるとのこと。
• 納期半分の時点で8割終わらせる
  • •認識のズレを避ける唯一の方法で、仕事ができる人は前倒しで仕事をこなしていると紹介されています。
• A4メモ書きで上司の悩み・立場を理解しておく
  • •上司の立場になりきって悩みや課題を書き出すことで、上司への理解が深まるそうです。これは「個人的にも1番重要じゃないかなって思いました！」と語られるほど、重要なスキルのようです。

また、実際に相手と話す時には「心に余裕があること」が最も大切だとか。
心の余裕を持つための具体的なトレーニングとして、同僚と3人1組で行う「たった15分のロールプレイング」も紹介されています。この15分という時間は、何度も試行錯誤を重ねて見つけ出された「黄金の時間」だそうです！

この本には、他にも実際に相手を目の前にして動かす方法や、後のフォローの仕方など、具体的なテクニックがたくさん書かれていると紹介されています。