
天才はディープ・プラクティスと1万時間の法則でつくられる ミエリン増強で脅威の成長率 (フェニックスシリーズ)
学識サロンさんが紹介
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天才は生まれつきではなく、正しい練習法によって作られる、という考え方を提示する一冊として紹介されています。その鍵となるのが「ディーププラクティス」という学習法で、なんと通常の10倍ものスキル習得効果が期待できると書かれているそうです。10時間かかるスキルがたった1時間で済むようになる方法だと聞くと、気になりますよね!
この驚異的な成長率の秘密は「ミエリン」という神経の絶縁体にあります。
- •ミエリンは神経繊維を覆い、電気信号をより強く、速くする働きがあるそうです。
- •このミエリンが増えれば増えるほど、野球、音楽、勉強など、あらゆるスキルの学習が加速するとのこと。
- •天才と呼ばれる人たちは、無意識にこのミエリンを増やす学習法、つまりディーププラクティスを実践しているだとか。
では、そのディーププラクティスとは具体的にどうやるのでしょうか。
結論は「自分の能力よりやや上のレベルで練習をして、ミスを重ねる」こと。例えば、サッカー大国ブラジルが強くなった背景には、サッカーより難易度が少し高いフットサルの普及があった、という例が挙げられています。あえて苦労する状況を作り出し、ミスと修正を繰り返すことが、スキルを飛躍的に上達させる秘訣だそうです。
この本では、ディーププラクティスを実践するための3つのルールが紹介されています。
チャンクアップ
全体を一度にやろうとせず、まずは全体像を把握し、次にそれを細かい塊に分けて一つずつ、ゆっくりと習得していく方法です。これにより、ただ闇雲に繰り返すよりも効率的にミエリンが増えるそう。繰り返す
スキル習得には反復が不可欠で、わずか30日間何もしないとミエリンは減ってしまうとまで言われています。ピアノの巨匠ホロヴィッツの「3日サボれば世界が気づく」という言葉は、なんてかっこいい言葉!と感じられます。
ただし、重要なのは量より質。天才は、一振り一振りのミスを考え、修正しながら練習しているため、短時間でも驚異的な成長を遂げるのだとか。感覚を身につける
練習中に「注意、緊張、ミス、瀬戸際で覚醒する」といった感覚を掴むことが、ディーププラクティスが正しく行えているサインだそうです。
新しいスキルを効率的に身につけたい、自分の限界を突破したいと考えているなら、この本で紹介されているディーププラクティスの仕組みを深く理解することが、その第一歩になるかもしれません。