三国志演義 (一) (講談社学術文庫 2257)

三国志演義 (一) (講談社学術文庫 2257)

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日本で三国志といえば、横山光輝先生の漫画や吉川英治先生の小説を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、それらの物語の源流である『三国志演義』を読むと、私たちが知る常識とは少し違う世界が広がっていると紹介されています。

『三国志演義』は、日本で知られる三国志の物語とは、登場人物の描かれ方、特に中心人物の扱いに大きな違いがあるそうです。

  • 主役と主人公の違い: この物語では、劉備は物語を回すための「主人公」という立ち位置であり、物語の中心で輝く「主役」は関羽なのだとか。次いで諸葛亮曹操が主役として描かれているとのこと。
  • なぜ関羽が主役なのか: 関羽は中国では商売の神様としても信仰されるほど圧倒的な人気を誇る人物だそう。『三国志演義』が作られた際、関帝廟を守る商人たちがパトロンになったという背景があり、彼らの意向で関羽が一番のヒーローとして描かれることになったと解説されています。

物語の演出も、関羽をいかに輝かせるかに焦点が当てられているそうです。
例えば、関羽の「義」を際立たせるために、知将であるはずの諸葛亮が少し間抜けに見えるように描かれる場面もあるのだとか。また、劉備が二刀流で戦うのは、彼を少し弱く見せることで関羽や張飛といった猛将をより引き立てるための「女性性の表現」という演出だそうです。

この物語は、後の時代に「が正当である」という歴史観が確立された上で作られているため、その視点から登場人物たちの活躍が描かれているとのこと。
私たちが知る三国志のイメージの「源流」でありながら、また違った人物像や物語の意図を発見できる、奥深い世界に触れることができると紹介されています。

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