火花 (文春文庫)

火花 (文春文庫)

ほんタメ
みんなが知っている超ベストセラーを紹介します【3冊】

ほんタメさんが紹介

おすすめコメント

芥川賞も受賞した大ベストセラーとして紹介されています。多くの人が読んだことがあるかもしれないですが、未読の方にとってはイメージしているものと違う可能性がある一冊だそうです。

物語の主人公は、小さな芸能事務所に所属する売れない芸人。なかなか活躍のチャンスが得られず、地方のお祭りの営業に出るも、自分たちの出番の直前に花火が上がってしまい、お客さんがみんなそっぽを向いてしまうという、なんとも寂しいシーンから物語は印象的に始まります。

  • 強烈な先輩芸人との出会い
    同じイベントに出ていた、尖ったパフォーマンスをする先輩芸人。その姿に憧れた主人公は、なんと「俺の伝記を書いてくれたら」という少し怖い条件で弟子入りをすることになります。
  • お笑いへの葛藤
    その先輩は、笑いのためなら世間を無視し、人を傷つけることも厭わないカリスマ性を持っています。そんな先輩に憧れながらも、主人公は次第に世間とのずれを感じ、「人に嫌われてまで面白いことは言えるのか」という葛藤を抱えていくそう。
  • リアルな芸人の会話
    作者自身が芸人であるため、芸人同士の会話の描写がかなり細かいと紹介されています。真面目な話の中でのボケがスルーされてしまう気まずい空気感など、芸人ならではのリアルなやりとりが面白く描かれているとか。

売れない芸人のお笑いに対する葛藤を描いた物語で、個人的にはかなり好きだったそうです。
長編小説ですが、マンガやNetflixのドラマにもなっているため、自分に合った入り口からこの世界に触れてみるのもおすすめされています。

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