
決定版 第二の性 I 事実と神話 (河出文庫 ホ 7-1)
【名著】老い|ボーヴォワール 老後「不幸になる人」「幸せになる人」の決定的な違いとは?
アバタローさんが紹介
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後世のフェミニズムに絶大な影響を与えた、シモーヌ・ド・ボーヴォワールの女性論の古典として紹介されています。
なぜ太古から女性は男性よりも劣った性、すなわち「第二の性」とされてきたのかという問題点を、文化人類学、心理学、哲学など様々な角度から分析した、全3巻にも及ぶ重厚な著作だそうです。
中でも特に有名な一節が「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」という言葉だとか。
これは、女性は生まれながらにして女性であるわけではなく、男性中心社会が作り上げた「女性とはこういうものだ」というイメージや役割に拘束され、終わりのない演技を強いられている存在である、という主張だと説明されています。
- •例えば、女性が積極的に行動すると「おてんば」と呼ばれたり、強気な姿勢や高い能力を示すと「男まさり」と評されたりすることがあるのは、「女性は本来受動的な存在である」という偏見に基づいていると指摘されています。
- •このように、女性が幸福の獲得に必要な能動性の健全な成長発達が、歴史的に阻害されてきた可能性があるとのことです。
この本は、女性が宿命的に抱えてきた生きづらさに光を当てた一冊として解説されています。
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