決定版 第二の性 II 体験(上) (河出文庫 ホ 7-2)

決定版 第二の性 II 体験(上) (河出文庫 ホ 7-2)

アバタロー
【名著】老い|ボーヴォワール 老後「不幸になる人」「幸せになる人」の決定的な違いとは?

アバタローさんが紹介

おすすめコメント

ボーヴォワールが最も情熱を注いで書いたとされる女性論の古典として紹介されています。

「なぜ太古から女性は男性よりも劣った性、すなわち第二の性とされてきたのか」という問題点を、文化人類学、心理学、哲学など様々な角度から分析した重厚な著作だそうです。中でも、特に有名な言葉として「人は女に生まれるのではない女になるのだ」が挙げられています。

これは、女性は生まれながらにして女性であるわけではなく、男性中心社会が作り上げた「女性とはこういうものだ」というイメージや役割に拘束され、終わりのない演技を強いられている存在である、という主張だと解説されています。

  • 例えば、女性が積極的に行動すると「お天場」と呼ばれたり、高い能力を示すと「男まさり」と評されたりすることがあるが、こうした言葉の根底には「女性は本来受動的な存在である」という偏見があると指摘されています。

このように、女性が宿命的に抱えてきた生きづらさに光を当て、後のフェミニズムに絶大な影響を与えた作品として説明されています。

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