本の背骨が最後に残る

本の背骨が最後に残る

ほんタメ
最近読んだ本を10冊紹介します【2024年1月】

ほんタメさんが紹介

おすすめコメント

車線堂ゆきさんの短編集で、これまでの作品よりもだいぶグロテスクな一冊だそうです。美しいものや面白いものに貪欲になりすぎるがゆえの、欲求の罪深さが描かれた短編が多数収録されているとのこと。

表題作の舞台は、物語を語る人が「本」と呼ばれる国。

  • 時々、同じ物語を持つ「本」が現れると、「半重ね」という人々の娯楽が行われるそうです。
  • 2人の「本」がどちらの物語が正しいかを主張し合い、正しくないとされた方は焼かれてしまうという、衝撃的な設定だとか。

人々が人が焼かれるのを楽しんで見ている世界で、自分の作品が正しいと主張し続ける物語へのリスペクトと、それが覆されていく恐怖、そして焼かれていく描写は全部怖いけれど、その怖さに美しさを感じてしまう作品だと紹介されています。「仙堂さんすごいいい作品を書いてくれた!」と感じたそうです。
帯には「読まない方がいい」と書かれているそうですが、それは「トリコになってしまうから」とのこと。

また、作中で語られる物語は「人魚姫」や「白雪姫」など、誰もが知る物語がベースになっているそうですが、話の食い違いがあり、その筋の通し方にはミステリのような要素もあるとか。そのため、ミステリ好きの人もめちゃくちゃ面白いと思うとおすすめされています。

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