ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣

理想の自分になりたい、良い習慣を身につけたいと考えている全ての人におすすめの一冊として紹介されています。人の毎日の行動の約70%は習慣であり、「人は単なる習慣の塊に過ぎない」とまで言われるほど、私たちの人生は習慣によって作られているそうです。

この本では、生物学、脳科学、心理学の研究成果といった科学的根拠に基づいた、信頼できる習慣化の技術が解説されています。一度身につければ一生役に立つ知識であり、理想の自分になるためには、この「習慣の最適化」が何よりも重要だとか。

特に、習慣を身につけるための具体的な方法として「習慣を作る4つの法則」が紹介されています。

• 1. はっきりさせる

  • •「いつ」「どこで」「何をするか」を具体的に決めることが大切だそうです。時間と場所を固定することで、脳にその行動を叩き込みやすくなるとのこと。
  • •すでにある習慣に新しい習慣を紐づける（例：「お風呂の次はドライヤー、ドライヤーの次はストレッチ」）のも有効な方法だと紹介されています。

• 2. 魅力的にする

  • •その習慣を続けることのメリットを書き出したり、ご褒美を設定したりすることで、行動の魅力度を上げることができるそうです。特にご褒美は、1週間ごとなど、適切な期間で設定するのがおすすめだとか。

• 3. 簡単にする

  • •習慣化の初期段階では、回数をこなすことが最も重要なため、「腕立て伏せ1回」でもいいので、とにかく小さく始めることが効果的だと言います。
  • •「サボらなかった」という事実が自信に繋がり、また、運動着をすぐ着れる場所に置くなど、行動までのステップを減らす環境整備も非常に大事だそうです。

• 4. 記録を取る

  • •カレンダーに印をつけるなどして記録を取り、自分の成長を楽しむことが、続けるための強力なモチベーションになるとのこと。

また、習慣化にかかる期間の目安として「3週間」と「3ヶ月」という2つのラインが示されています。最初の3週間で脳を慣れさせ、3ヶ月続けることができれば、その行動は完全に習慣となり、やらないと気持ち悪いくらい当たり前のものになるそうです。ただし、2日連続でサボるのはNGなので、そこは注意が必要だとか。

良い習慣は、続ければ続けるほど複利のように効果が積み重なり、半年後、1年後には人生を大きく好転させる力を持っていると紹介されています。