脳の闇(新潮新書)

脳の闇(新潮新書)

サムの本解説ch
【特別編】脳の深刻な3つのミス 空気を読む脳 【脳科学者 中野信子】

サムの本解説chさんが紹介

おすすめコメント

現代社会の病と、私たちの脳に備わる深い闇を、脳科学の知見を通して解き明かす一冊として紹介されています。無意識に流され、曖昧で不安な状態を嫌う脳の実に厄介な仕組みについて学べる、とてもおすすめの本だそうです。

  • 【承認欲求と不安】

    • 人が持つ承認欲求は、他の生物にはない特有の欲望であり、人は誰しもがその裏側に深い溝、つまり「空洞」を持っていると解説されているそう。
    • この空洞は自力で埋められるものではなく、人は誰でも心の隙を見抜かれてしまう可能性があるのだとか。
    • 生物としてなくてはならない進化的な意味のある不安に対しては、「不安と戦わない」という方法、つまり目をそらしておくことが、場合によってはとても有効な戦略になると紹介されています。
  • 【脳は自由を嫌う】

    • 人の脳は本質的に自由を負担と感じ、本当は他者に意思決定してもらう方が良いと感じているそうです。
    • 脳が欲しいのは自由そのものではなく「自分で決めているという実感だけ」であり、できれば責任は負いたくないと考えているのだとか。
    • また、時間に迫られるタイムプレッシャーがある状況では、脳の論理的な機能が低下し、冷静な判断が阻害されてしまう仕組みについても指摘されています。
  • 【健康という病】

    • 性格傾向と疾患の関連性について、特に怒りや不安などのネガティブな感情を表に出さない、いわゆる「いい子(タイプC)」は、癌になりやすい性格傾向だと発見されているそうです。
    • 日本の教育は、この癌になりやすい性格の人を量産している可能性がある、とも言われているのだとか。
    • 健康を賛美しすぎる風潮にも警鐘が鳴らされています。「健康のためなら死んでもいい」というような行動に繋がりかねない健康思考そのものには、安易に賛成できないという考えが示されています。

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