SNSが怖くなる炎上小説【3選】
📅 2024年12月14日
この動画で紹介されたおすすめ商品(3個)

りさ子のガチ恋 俳優沼 (集英社文庫)
「これは炎上するわ」と評される、炎上をテーマにした小説として紹介されています。
物語の主人公は、2.5次元の舞台が大好きなりさ子ちゃんという女の子だそう。
彼女が熱心に応援している俳優に、SNS上で恋人がいるのではないかという疑惑、いわゆる「カノバレ」が持ち上がります。それをきっかけに、りさ子ちゃんのメンタルが崩壊していき、物語はサイコホラーのように展開していくのだとか。
この作品は、応援する側・される側、両方の立場にとって学びがあるそうです。
【応援される側にとっては】
何かをやらかしてしまった時に、ファンの方々がどれほど大きなショックを受けるのかをきちんと学べる一冊だと紹介されています。【応援する側にとっては】
神様のように思っていた推しが人間的な一面を見せた時、自分の心がどうなってしまうのかを知り、心の予防になるかもしれないとのこと。
描かれているエピソードは、SNSでの持ち物から関係性が疑われるといった、現代でよくある話ですごくリアルだそうです。そのため、応援する側もされる側も身につまされる一冊であり、これを読むと「精神誠意、物事と向き合っていこう」という気持ちにさせられるお話だと説明されています。

推し、燃ゆ (河出文庫)
アイドルが炎上する話を描いた炎上小説として紹介されています。
冒頭の一文が「推しが炎上した」で、非常にキャッチーだそうです。
物語の主人公は、アイドルの正木君を応援する高校生のあかりちゃん。
彼が出演するテレビは全て視聴し、その内容をブログで文字起こしするなど、推しを理解し、解釈することに心血を注いでいる女の子だとか。しかしある日、その推しが「ファンを殴った」という疑惑で炎上してしまいます。
これまで理解してきたはずの推しに、全く理解できない一面が見えてくる中で、この作品は人と人との関係性の核心に迫っていくそう。
- •人は絶対に相手のことを分かりきることはできないということ
- •それでも分かろうとする人の気持ち
- •そして、それでもやはり分からないという現実
これらが、応援する側とされる側という関係性だけでなく、普遍的な人間関係のテーマとして描かれていると紹介されています。
文章は重厚な静かさがあり、感情が爆発するような展開ではなく、ずしずしと心に響いてくるタイプの作品だとか。読後感は「結構重い」そうですが、ぜひ読んでほしい一冊として挙げられています。
大好きな人が炎上した時にどう向き合うか、応援をやめるのか、それとも続けるのか。そういった様々なファン心理の描き方も秀逸で、何かを応援している人にとっては、多様な視点や切り口が楽しめる作品だそうです。

俺ではない炎上
主人公自身が炎上する、読んでいて「これはやだな」と思ってしまう作品として紹介されています。
ごく普通のサラリーマン男性が主人公のお話だそうです。
- •ある日突然、身に覚えのない女子大生殺害の犯人だとインターネット上で断定され、大炎上してしまうそう。
- •SNSの投稿内容は、どう見ても自分にしか思えないもの。
- •しかし、本人はやっていないにもかかわらず、名前も会社も全て特定されてしまい、そこから逃亡劇が始まる物語だとか。
この作品では、何が正しいか分からないまま、一人の憶測が事実として拡散されてしまうインターネットの怖さが一番描かれているそうです。炎上を一つのコンテンツとして楽しんでいても、いざ自分に矛先が向いた時にどれだけ大変なことになるか、知らない人たちから一斉に敵意を向けられることがどれだけ怖いかを突きつけられると紹介されています。
この炎上は、特別な人物ではなく一般人に起こるため、誰にでも起こりえることとして、一番身につまされる話かもしれないとのこと。
起きるはずはないけれど、起きてしまったら「人生変わるわ」と感じるような、ミステリでありながらホラーのような怖さがあるそうです。読むたびに「こわっ!」と思ってしまう、身にしみる一冊だとか。
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