北の達人・木下勝寿さんのおすすめ本|人生を変えた3冊『あなたの会社が90日で儲かる!』『生きがいの創造』『稲盛和夫の実学』と、読んで実行したこと
記事内に広告が含まれています
この記事に出てくるもの
5点
北の達人コーポレーション社長の木下勝寿さんが、会社の公式YouTubeで聞き手の質問に答え、自分を変えた本を3冊紹介していました。

3冊、どんな本なの。

マーケティングの本と、人の生まれ変わりを扱った本と、会計の本です。3冊を読んで木下さんが実行したことを、話に出たほかの2冊と一緒にまとめました。
木下さんが読んで、実行した3冊
木下さんは、この3冊に出会っていなければ、自分も会社もまったく違っていたと思う、と話していました。
あなたの会社が90日で儲かる!|感情を動かす書き方を、文章にもXの長文にも使っている
1冊目は、経営コンサルタントの神田昌典さんの本で、副題は「感情マーケティングでお客をつかむ」です。木下さんによると、白を基調にした表紙が多いビジネス書の棚で目立つように表紙をピンクにしてあり、表紙そのものがマーケティングになっている本だそうです。まえがきも、立ち読みしている人に話しかける形で始まります。
なぜ、あなたは、この本を手に取りましたか? タイトルが気になったから? ピンクの表紙が目立ったから? なんとなく無意識のうちに? 実は、この本には、あなたが、手に取るような仕掛けがしてあったのです。 ということは、あなたは、もうすでに、エモーショナル・マーケティングの魔法にかかっているのです。
立ち読みでまえがきを開いた時点で、木下さんは罠にかかったと気づき、買うしかなくなったそうです。
木下さんの推しポイント
- マーケティングは、お客様を集めていく仕組みだと分かる——この本が出るまでは、マーケティングといえば調査のことだと言われることが多かった
- 感情を動かす原稿で反応率が10倍になる、と頷ける例がたくさん載っている
- 反応率が10倍なら、ビジネスモデルの組み方まで変わると分かる——同じ成果がコスト10分の1で出るから
- セールスレター(手紙の形でものを売る文章)や、文章を書く力が上がると思う
実際にこの本を買って実行すると、すぐに成果が10倍になったそうです。文章は基本的に全部この本で学んだことをもとに書いていて、Xの長文も、1行目でどう引きつけるかをこの本で学んで組み立てている、と話していました。
木下さん
こんな人に
- こんな人に:感情マーケティングを使っていて、なぜそう考えるのかを学び直したい人
- こんな人に:マーケティングが仕事ではない人
- こんな人に:SNSで発信したい人
人に何かを伝えるときも、感情マーケティングを分かって言うかどうかで、相手の反応が大きく変わるそうです。

別の記事にも書きましたが、最近、整った文章と、感情を動かす文章は違うなと思っています。家族や友達とのコミュニケーションでも、仕事でも、思ったより多くの場面で感情が動くことが大事だと気づきはじめたところなので、買いました!

関連記事『短歌の友人』穂村弘|短歌の本で、心に響く文章術を3つ学んだ
整った文章と心に響く文章は違う、と思って読んだ本です。普通の文章にも使える書き方を3つ学びました。
2026-09-25
神田昌典
あなたの会社が90日で儲かる!

第1章の「なぜ悪徳業者が儲かり、正直者は失敗するのか」という問いから始まり、お客の感情に働きかけて反応を引き出す方法や、お客が自動的に生まれる仕組みなどを、全5章で扱う本です。帯の表記では、この本を含むシリーズで40万部が出ています。
- 出版社
- フォレスト出版
- 刊行
- 1999年12月
- 仕様
- 単行本・246ページ
- 楽天評価
- 4.2/5(103件)
- 値段
- 定価 ¥1,870
生きがいの創造|トラブルを、成長のために自分で決めた出来事と捉えるようになった
2冊目は、経営心理学者の飯田史彦さんの本です。木下さんの紹介では、組織がうまくいくには一人一人が何にやりがいを感じるかが大事だと考えて研究を進め、最後にたどり着いたのが「人は生まれ変わる」という話だったそうです。
木下さんは最初、少しオカルトでスピリチュアルな話だと抵抗があったそうです。それでも、信じても信じなくてもいい、ただ合理的に考えると信じる方が得、という著者の考え方になるほどと思い、経営学の先生がどんな話をしているのか気になって読んでみたといいます。死後の世界が無ければ、信じて損したと思う自分もいないし、あれば信じてよかったと思える。そう考えて信じるようになってから、死ぬことも怖くなくなったと話していました。
本に書かれているという生まれ変わりの仕組みは、次のような流れです。
- 人は亡くなると、ソウルメイトと呼ばれる人たち(その人生を一緒に生きた人たち)と、走馬灯のように人生を振り返って反省する
- その反省から、次の人生のテーマや課題を決めて生まれてくる
- 生まれるときに記憶は消えるが、人生では決めたとおりの出来事が起きる
木下さんが変えたこと
以前
トラブルや困難が起きると、お先真っ暗だと感じることもあった
いま
ここで何を学べばいいのか、と考えて乗り越えていく
- 変えた理由
- 目の前の困難は、気づきのために生まれる前に自分で仕掛けたもの、という本の考え方を知った
- 変えてから
- トラブルや困難が起きても、そんなにつらいと思わなくなった
「お先真っ暗ぐらいがちょうどいい
」

つらいことがあると嫌になるときもありますが、何かを学ぶために自分で設計したつらさだと考えれば、つらいことが起きたときも「じゃあ何を学ぼう」となれる気がします。まだ本を読んでいないのに、木下さんの言葉だけで捉え方が少し変わる感じがありました。これも絶対に読みたいです!
今世の課題に気づいたことはあるかと聞かれて、木下さんが挙げたのは、17〜18歳のころから、まだ何も成し遂げていないと焦っていたことでした。この本を読んで、前世の自分がいつかやろうと思いながら何もしないまま終わり、今世ではやるべきことを早くやろうと思ったのではないか、と考えたそうです。ピッと思いついたらパッとやる「ピッパの法則」が身についたのも、そのためではないかと話していました。
飯田史彦
[完全版]生きがいの創造(PHP文庫)
![[完全版]生きがいの創造(PHP文庫)](/images/heard/katsuhisa-kinoshita/life-changing-books-3-2024/ikigai.jpg)
生まれ変わりや死後の生命を扱った研究を手がかりに、人が生きる意味を考える本です。過去の人生の記憶、人生のしくみ、亡くなった人とのつながりなどを章ごとに取り上げます。動画に映っていたのも、それまでの版にシリーズ3作目の一部と新しい解説を加えた、この完全版です。
- 出版社
- PHP研究所
- 刊行
- 2012年5月
- 仕様
- 文庫・935ページ
- 楽天評価
- 4.5/5(50件)
- 値段
- 定価 ¥1,980
稲盛和夫の実学|借金をしない経営を決め、銀行から借りずに上場した
3冊目は、京セラと第二電電(いまのKDDI)を創業し、経営破綻した日本航空を3年足らずで再上場させた稲盛和夫さんの本です。読んだのは、木下さんがリクルートに勤めていて、会計を全く知らなかったころだそうです。
本には、会計を知らなかった稲盛さんが、経営しながら会計を一から身につけていった流れが書かれています。木下さんの紹介では、稲盛さんが、利益が出ているはずなのに現金が無いといった疑問を会計士さんに言うと、制度会計ではそうなっていると返されたそうです。制度会計は、業種の違う会社を同じルールで比べたり、納税したりするための会計の決まりで、経営の判断までそのまま従うとかなり誤ることに、稲盛さんは気づいていったといいます。
木下さんの推しポイント
- 数字の上の儲けと、実際の儲けは違うと分かる——在庫に高い価値を付ければ、儲かっていなくても儲かっているように見える
- 会計士さんの知識は借りても、鵜呑みにしない
会計の処理には、現金が無くても数字の上では利益が出ているように見せるテクニックがあり、数字上の利益があれば銀行もお金を貸してくれることがあるそうです。テクニックを使うほど実態が見えなくなると気づいた木下さんは、あえて知らないまま経営を始め、この本をもとにしたルールとやり方を続けてきた、と話していました。
- 稼いだ以上に絶対に使わない(現金主義)
- 誰に何を言われても、借金をしない
- 1円単位で全部自分で計算し、制度会計とは別に、経営の判断に使う自分の管理会計を作る
借りた方がいいと多くの人に言われても、断ってきたそうです。テクニックで儲かっていると思い込み、借りて投資する経営者が多いなかで、借りずにやってこられたのは知識が無かったからこそだ、と振り返っていました。

借入なしで上場って、できるんですね。すごすぎます。
稲盛和夫
稲盛和夫の実学 新装版 経営と会計(日経ビジネス人文庫)

経営者が会計とどう向き合えばいいかを、稲盛和夫さん自身の経験からまとめた本です。第一部は、現金の動きを基準にする「キャッシュベース経営」や「一対一対応」など7つの原則、第二部は経営者との問答です。
- 出版社
- 日経BP 日本経済新聞出版
- 刊行
- 2025年10月
- 仕様
- 文庫・224ページ
- 値段
- 定価 ¥990
動画の本との違い:出し直し・解説などの追加動画の本は日経ビジネス人文庫(日本経済新聞社、2000年11月・194ページ)。新装版の解説は、一橋大学特任教授の楠木建さんです。本文を変えたという記載はありません。
1円単位で数字を見てきたことから生まれたのが、独自の管理会計を説明した木下さん自身の著書『売上最小化、利益最大化の法則』で、動画では本を手に取って紹介していました。
木下勝寿
売上最小化、利益最大化の法則

売上を追うより利益を残すことを優先する経営を、北の達人で実際にやっているやり方で説明する本です。売上がゼロになっても会社がどれだけもつかを表す「無収入寿命」や、会社の弱点を見つける「5段階利益管理」、小さい市場で勝つ商品戦略などを、8章で扱います。
- 出版社
- ダイヤモンド社
- 刊行
- 2021年6月
- 仕様
- 単行本・336ページ
- 楽天評価
- 4.4/5(46件)
- 値段
- 定価 ¥2,420
本を読んで、成果が出る人と出ない人の違い
本を読んでも成果があまり出ない人がいるなかで、木下さんはなぜ成果を出せるのか。答えは、いいと思ったら確実に実行し、本当にいいものはやり続けることでした。動画で紹介したような本はすぐ実行していて、10年前に読んだ本のやり方を続けていることもあるそうです。
実行するかどうかで成果に差が出ることは、経営者仲間を見ていても分かるそうです。同じように本を読んで良かったと言っていても、次に会うと、読んだことをやっている人は成功していて、やっていない人は、いい本だったと言うだけで終わっています。
北の達人に入社する人は、何か特別な裏技があるのではと期待してくるそうです。でも実際にやっているのは、本に書いてあるようなノウハウだといいます。入社した人からは、知ってはいても自分ではやっていなかったことを、北の達人では全部やっている、とよく言われるそうです。
続けているのは成果が出たもので、やってみてだめだと思ってやめたものもたくさんあるとのことでした。せっかく本を買って読んだのに、使わないのは損。だから読んだら必ず元を取るつもりで、全部実行していく。それが本のいちばん有効な使い方だと思う、と木下さんは話していました。
成功者の告白|この本で紹介されているという制度を、北の達人は続けている
やり続けているものの例として木下さんが名前を挙げたのが、同じ神田昌典さんの『成功者の告白』です。本で紹介されているという「クレド」(会社の価値観や行動の決まりを短い言葉にまとめたもの)などの制度を、北の達人ではいまも続けているそうです。本が流行った当時はみんな取り入れていたのに、当時取り入れた人にいま聞くとみんなやめているそうで、続けているかどうかが経営の差に出ていると感じる、と話していました。『売上最小化、利益最大化の法則』の目次にも、「人を育てる毎朝30分の『クレド』の習慣」という項があります。
神田昌典
成功者の告白(講談社+α文庫)

成功した経営者の相談に乗るうちに、神田昌典さんは、会社が育つ段階ごとに、どこの会社にも似た問題が起きることに気づきました。その型を物語にした本です。副題は「5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語」です。
- 出版社
- 講談社
- 刊行
- 2006年9月
- 仕様
- 文庫・352ページ
- 楽天評価
- 4.5/5(237件)
- 値段
- 定価 ¥924
動画では版の指定はありません(作品として紹介されていたので、いま新品で買える版にリンクしています)

今回のぶん、台帳につけたよ。
今回の記録:木下勝寿さんの動画(20分6秒)を視聴。紹介された3冊と話に出た2冊の、いま買えるものと定価を1冊ずつ確かめた。10月20日、『あなたの会社が90日で儲かる!』(Forest2545新書)のKindle版を購入(1,089円)。 結論:20分6秒の視聴で、3冊を読んで木下さんが何を実行してきたかが分かった。1,089円は支出済み、回収はまだ。
あわせて読みたい
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。


